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処女寺
【複数プレイ 官能小説】

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処女寺 〔後編〕-3

 緋菊の間では、弥生の喘ぎ声に熱が籠もってきた。周到に準備された後に肛門を掘られることは、女性、男性の分け隔て無く気持ちいいものなのだが、女はアヌスの快感プラス膣へ振動が伝わることによる陶酔、男は肛門の快味プラス前立腺を内側から刺激されることによる恍惚、この違いがあった。今、弥生は、後ろの穴をズムズム掘られながら、膣も揺さぶられていた。よって、アヌス七割・ヴァギナ三割の比率ではあるが、両方に悦びの炎が上がっていたのだ。

「うっ、ううんっ……、うっ、ううんっ……、あっ、あはっ……」

あからさまに善がってはいないが、声に粘りというか底深い響きがあり、それが快感の高まりを物語っていた。そして、珍念が本腰を入れて魔羅を突き入れると、

「あああっ……、だめ……、だめ……、うううううっ!」

弥生の四肢に力みが見え始めた。珍念は、ここが勝負所と早腰になる。

「うううーーーーん。……だめよ。…………だめなの。………………あはぁっ!」

男と女の肉がぶつかり、パンパンパンと鳴る。人妻の肛門は肉棒の激しい往復で悲鳴を上げそうになる。

「あっ…………、だめっ……、い、逝く……。逝くーーーーーーー!!」

アヌスの代わりに弥生本人が悲鳴を上げて絶頂に達した。両腕を突っ張り、尻肉を痙攣させている。カッと見開かれた目の先には萬念がいたが、彼女の視神経は今、仕事をさぼっていた。肛門周辺の神経がフル回転で快感を脳へ送っており、知覚はそちらが優先されていたからである。

「おやおや、この奥さん、アナルセックス向きだねえ。初めてにしてこの逝きざまだ」

萬念が感心したように、呆けている弥生の顔を覗き込んだ。そして、珍念に問う。

「絞まりのほうはどうだい?」

「ああ……、けっこうな締め付けだよ。……これは具合がいい」

「出してしまったかい?」

「いや、まだ……、と言いたいが、嘘。……ははは、出てしまったよ、盛大にね」

「俺も出したいが、それは明日までお預けにしよう」

「そう。明日の晩は萬念、おまえにもっと頑張ってもらう。何も今日、無駄撃ちすることはないよ」

「確かにな……」

二人の小坊主は笑いあった……。



 そうして、玉泉の居室。処女開通の夜でありながら、メイは意外な高みに登ろうとしていた。

「あんん……、あんん……、あんん……、あんん……、あんん……、あんん……」

玉泉の背中に回した腕にも力が籠もる。これには、住職の指によるクリトリス愛撫も大いに貢献していた。しかし、娘の喘ぎ声の四割ほどは膣口の刺激から生まれているものだった。玉泉は挿入深度に気を配りながら怒張の抽送を繰り返していた。そして、肉芽をいじりながら膣の浅い所を肉茎で刺激すること五分あまり……。

「あああっ、あああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」

メイの声が切迫してきた。しかし玉泉は動きを早めるでもなく、同じパターンの腰の振り、指の動き。この、じっくりとした攻めが意外と効くのであった。コップに少しずつ水滴が落ち、溜まってゆき、縁まで達し表面張力で水が盛り上がる。そして最後には溢れる。これと似たようなことがメイの中で起こりつつあった。

「ああっ、ああっ、ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ……………………ああああっ!!」

メイの悦びが溢れた。アクメに達した。……クリトリス逝きがほとんどを占めているアクメではあったが、初めての交情でありながら、悦びに身体を打ち震わせているのは確かだった……。

 しばらくして、玉泉が張りを保った男根を静かに抜き、身体を離した。射精はしなかったものの、めでたく破瓜に至らしめただけで善しとし、住職はこのまま矛を収めようと思っていた。その肉矛は薄桃色の粘液にまみれていた。処女を相手にした夜にだけ見られる光景だった。メイの股間をティッシュで優しく拭ってやりながら、玉泉は声を掛けた。

「メイさん。おめでとうございます。……女に、なりましたよ」

メイは思わず涙ぐんだ。瞳を濡らしながら、わずかに微笑み、頷いた。そして、おもむろに座り直すと、住職に頭を下げた。

「ありがとうございました。……本当に、ありがとうございました」

「今宵はこれでおしまいじゃ。……あとは、もう一度風呂に入り、ゆっくりと眠りなされ」

「はい。……そうします」

「では、明日の晩、また……」

「明日?」

「お忘れですか。この寺には二泊してもらいます。……明晩は、今宵以上の性の悦びを享受してもらいますので……」

玉泉の言葉に、火照りの治まりかけたメイの頬が、また上気した。


 翌日、午前七時頃。蓮華の間。
 メイが目覚めると、遠くで読経が聞こえていた。……ああ、ここはお寺だったのだと思った。昨夜、ここで破瓜を迎えたと思うと妙な感じだった。
 隣を見ると、弥生がまだぐっすりと眠っていた。メイは昨晩、母親に何が起こったか知らなかった。よもや弥生も破瓜を、後ろの穴の処女を奉呈していたとは露知らぬ娘であった。

「お目覚めですか?」

障子の向こうで珍念の声がした。母親がまだ夢の中だったので、メイは立っていって障子を細く開けた。

「おはようございます、メイ様。朝餉のしたくが出来ておりますが、いかがなさいますか?」

「……母がまだ寝ておりますし、私も、もう少し後で……」

「さようでございますか。朝餉は萩の間にご用意しておりますので、いつでもどうぞ……」

珍念は静かにおじぎをし、下がっていった。


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