12.花客に曝け出した散美-3
「おいっ、テープ取ってくれ」
悠花の抵抗に業を煮やした竜二が呼びかけると、健介はバゼットを縛るために使ったビニールテープを床から拾い上げ、
「素手でレイプすんじゃなかったのかよ」
と苦笑しながら投げよこす。
「痛っ! 離せっ……! いやあっ!!」
スライダーを掴むより悠花の手首を捉えるほうが容易かった。叫ぶ悠花のもう一方の手も背後に捻じり、片手で両手首を押さえつける。竜二の握力は強く、後ろに回された手を引き離せないままに、手首をつなぐように荒っぽくビニールテープが幾重にも巻かれていった。
「けっ、暴れても無駄ってわかったろ? ああ?」
と、両手の自由を奪われて防ぎようも無い頬を掴むように無理矢理竜二のほうに向けさせられると、悠花は乱れた髪が掛かって涙目になりながら竜二を睨み付けた。
その時チャイムが鳴った。
「なかなか早ぇじゃねえか、あのクソババァ」
と、健介が二人の横を通り過ぎて入口に向かう。
「んじゃ、悠花サマ? チャック外させてもらうぜぇ」
おどけた様子で再度悠花のスカートへと手を伸ばしてくる。
「いやだってっ……、言ってるでしょっ!」
体を前に折って逃れようとするが、手が使えない体をガッチリと押さえつけられると、今度はいとも簡単にスライダーが竜二の手に落ちる。
「へーい、悠花ちゃん。下ろしてっちゃってるぜぇ?」
と、片側のジッパーが外され片足の側面が露になり、足の付け根から外れた布地が前後にハラリと垂れ落ちる。
「やめてっ! アンタみたいなのにされるなんて、絶対許さないっ」
「けけっ……、許さないっ、だってぇ。エロい毛がチラチラ見えてますよぉ〜? ぎゃはっ」
片側が外されて捲れ落ちたエナメル生地の向こうに、下腹部を飾るヘアが漏れ見えているのを指摘すると、体を折って隠そうとする悠花の無防備のバストをカーディガンの上から力任せに掴み、無理矢理上体を起こさせると捏ねるように揉みしだいてきた。
「あっぐっ……! 触るなっ!」
竜二がまだ知らぬ、バストを擦る麻布に身が悶えるのを懸命にこらえながら、背後を睨みつける。
「あぁ? こういうのがスキなんだろーがよぉ? オラッ、エロいオッパイしやがってよぉ」
と、竜二は片手で掌を押し返してくるFカップのボリュームがありながら張りもあるバストの感触を楽しみ、もう一方の手で反対側のジッパーのスライダーを摘んで布地を緩めてきた。
「うわっ……。ダメッ!」
ショーツが緩んでいくに従って重みで体内から瘤がズレる。このまま両サイドの布地が剥がされてしまっては、クロッチの落下を支える物が何もなくなるのだ。
「あ〜? なーんか引っかかってんなぁ。よっとっ!」
ジッパーが外された瞬間、前布が垂れ落ち、美しいヘアが完全に露わになった。通常の下着が両サイドの支えを失ったならば足元にヒラリと落ちただろう。しかしエナメルの布は前後に垂れ落ちたが悠花の下腹部に留まっている。それを竜二に見られる方が辱かしかった。もはやその恥辱をそぐ術は何ら無いのに、悠花は必死に下腹部を引き締めてノブ型の細身を入口の膣圧で締め付け落下を押し留めていた。
「外したか?」
玄関で管理人の女からバッグを受け取った健介が、中身を確認しながら戻ってくる。
「……とんでもねえことしてやがったぜ、この女。オモチャぶち込んでやがる」
「だろ? 見た瞬間、そーだろーな、って思ったぜ」
側に立って竜二が捲り上げたスカートの中を覗き込んで確認し、「このザラザラのも、クリに当たって気持ちいい、って奴だ。たぶん、ブラジャーの裏地も乳首に擦れたら気持ちいいのが付いてると思うぜ」
悠花の秘密の下着の構造を全て見透かし、竜二と、そしてバゼットにも暴露してくる。
「や、やめて……。見るな……」
そこまで暴露されては、悠花は罵声を発するだけの気力も殺がれ、息多い声で項垂れた。
「ぎゃははっ。んじゃ、ここも?」
と、竜二は背後から両手でバストを鷲づかみにし、健介に教えてもらった粗布を、中心で敏感に尖っている乳首へと押し付け、擦り合わせるように揉み回してくる。「みぃーつけた。何だよ、あんだけ歯向かってたくせに、乳首勃ちまくりじゃねえかよぉ」
爪を立てて衣服ごと摘んだ両乳首が無遠慮に引っ張り捻られると、陵辱されているにもかかわらず、バストの頂点から疼きが開放されていく感覚に、悠花は上半身を痙攣させるように震わせて力が抜けていく。
「あ、ダメ……、やめて……」
バストを攻められると、下腹部が緩み、途端にズルズルと瘤が体内から落ち始めた。気を取り直して収縮させて懸命に留めようとするが、乳首から送り込まれ続ける快感で防ぐほどの力が入りきらない。
「社長さんもまさか彼女がデート中にこんなん着てるなんて思ってもみなかったろ?」