美しき女教師-2
「和也君、いいわ。今日はふたりの息がぴったり合ってた。この調子なら本番で良い演奏ができそう」
「ありがとうございます。先生の指導がいいからですよ」
和也は、玲奈の横顔をチラッと見た。肩まで伸ばした黒髪は艶やかでふわっとしている。化粧の乗りが良さそうな白い頬がまぶしかった。
「お世辞が上手いのね」
「いえ、お世辞じゃないです。本心です」
強調するように言った。佐伯玲奈に指導されていることが上達に結びついている。自覚していた。
「次のレッスンは月曜日の放課後にしましょう」
「はい、宜しくお願いします」
玲奈は譜面を集めて、部屋の奥にあるファイル棚に戻し始めた。和也に背を向けて、身をかがめている。ダークグレーの上品なセミタイトスカートに包まれた豊かなヒップが突き出されていた。25歳になったばかりの玲奈のお尻は大きかった。
和也は思わず生唾を飲み込んだ。魔法に掛かったように足が動いて、玲奈の背後に近寄った。むっちりしている。肉を張り詰めて丸みを帯びた玲奈のヒップに目は釘付けになった。スカートを覗き込むと薄紫のフリルが垣間見えた。スリップを着けているんだ。
「和也君、あなたの成績なら、音大合格まちがいないと思う。がんばってね」
玲奈は、和也が背後にいることに気づいていなかった。
さらに近づくとかすかにパンティラインが見てとれた。和也はゴクリと生唾を飲んだ。
気配に気づいたのか。玲奈は振り返った。
「どうしたの?」
戸惑っていた。
和也の中で欲情が堰を切った。
「先生」
「えっ…」
「好きだ。大好きだ」
いきなり抱きすくめられて、玲奈はうろたえた。
「だめ、いけないわ、和也君、やめて」
引き離そうと抗う。だが和也はさらに強く抱きしめてきた。
「先生のすべてが好きだ」
憧れていた女性の感触、柔らかい。もうどうなってもいいんだ。