処女寺 〔前編〕-5
さて、住職の居室。処女の乳房を堪能した玉泉は、いよいよ女体の本丸へ……と思ったが、秘裂をいじるのはまだ早いと考え直し、脛や太腿を撫で回していた。自分でそんなところを触っても別に感じるということはないのだが、他人の、それも異性の手でまさぐられてメイはくすぐったさ以上のものを覚えていた。
「やめ……、やめて、ください。やめ…………」
さかんに身をくねらせている。そして、玉泉の手が尻にフェザータッチで触れると、
「ひゃん!」
と鳴いて背中が反った。そういう反応がすこぶる楽しくて、亀頭が先走りの液で濡れ、法衣の股間部分が湿ってきていることに住職は気づいていなかった。
玉泉の「おさわり」に敏感に反応し身体が跳ねるあまりに、メイの浴衣は身を包むという役割をほとんどなしていなかった。今や胸は丸出し、尻も同様であった。そんな無防備な女体を前にして黙っている住職ではなかった。右手を素早くオマ○コに添えると、グッグッグっと圧を加え始めた。
「い……、いやーーん」
甲高い声を上げるメイ。それが玉泉をさらに欲情させた。すぼめた手のひらで秘裂全体を押し込むように愛撫しながら、顔を乳房に押し当て、舌を遊ばせ始めた。しかし、手の刺激も、舌の舞いも、性急ではなかった。あくまでも「じんわり」……これが処女に対するモットーだった。だんだんと、時間をかけて感度を高めてゆく。そうすれば男を知らぬ女陰も徐々に警戒を解いてゆく。次第に緊張を緩めてゆく。そして、いざ交接となった時、破瓜の痛みが減ずるという理屈だった。そのために、玉泉はいきり立つ股間の奔馬をなだめつつ、メイの調教をしているのだった。
緋菊の間。ここで攻められているのは処女ではなく性愛の旨味を知っている女だった。じんわり交接していては「ああん、なにしているの!」と言われかねなかった。それを理解している珍念は、最初のうちこそソロリソロリと腰を遣っていたが、今はリズムよくペニスをヴァギナに抽送させていた。
「はあ……ん。……もご……。んんーー……、もご……」
弥生の嬌声が妙なのは、萬念が八分勃ちになった巨根を彼女の口に押し込んでいるからであった。上の口と下の口に男根を咥えているというのは弥生にとって初めての経験だった。そして、異常に興奮している自分に驚いていた。そうなっているぶん、女陰の感度も高かった。調子よく打ち付けられる怒張によって愛液がしとどに溢れ、逝きそうになっていた。それを感知した珍念が、
「奥様。……ここいらで、一度、極楽往生なさいませ」
と言ってピストンに力感を加える。ズムッ、ズムッ、ズムッと膣奥を連打する。
「……ああああああーーーーーーっ」
深く挿入したまま腰をグリグリとひねり、陰毛でクリトリスをくすぐる。
「うううーーーーーん。……はっああああーーーーー」
挿入の角度を変え、真上から突きおろす。かと思えば、斜め下から突き上げる。
「あああっ……、もう……、もう………………、い、逝きそう……」
そしてオーソドックスに正眼の構えでの突き入れ。しかし激しい突き入れ。弥生の秘口の愛液が飛沫を上げる。そして、
「いやぁ……逝く。……逝く。………………逝っくーーーーーーー!」
甲高く叫び、西方十万億土の彼方に意識を飛ばした……。
玉泉の居室。達することなど経験したことのないメイは、秘裂に甘やかな感じが生じ始め、顔を赤らめていた。舐められる乳首もピンととがり、快味らしきものを感じる。
「う…………。くふっ…………」
抑えても、熱い吐息が漏れる。玉泉は頃合いはよしと見て、中指を秘裂に沿って滑らせ始めた。
「ひっ、ひああーー…………」
メイがのけ反る。指はまだ割れ目に潜ってはいない。ただ、筋をなぞっているだけ。それでも娘は敏感に反応していた。
「いやん。……やめてくださいーー」
この『やめて』には七分の本気と三分の嘘があった。そして、住職の指の動きが速くなると、
「だめ。……やめてぇーん」
本気と嘘が五分ずつになり、指が少し深く秘裂に食い込むと、
「ああーーん。……やめ、やめて…………」
本気二分、嘘八分となった。そして、玉泉の中指の動きがピタリと止まると、メイはふと、住職に目を向けてしまった。その瞳は『やめないで……』と密かに物語っていた。それに応じて男の指が一層深く秘裂に分け入り、ゆっくりとくじる動きをすると、
「あ、いや…………。ああ……ん。……くふ」
男の手から逃げようとしていた腰が、我知らず前に出てくる。閉じようとしていた股が、自然と開き気味になってくる。そして、中指による膣口浅瀬でのローピッチの漕ぎが続くと、
「あっ……、あんん。あうっ……、んんんーーー」
漏らす声に嘘がなくなった。玉泉は中指を入れたまま手のひらを女陰に押し当て、ブルルッと震わし、ヴァギナ全体に振動を与える。
「あっ、うううーーーーん。……んんんん…………」
時には恥丘方面に力をかけて揺すり、また、反対に会陰方面にも揺れを波及させる。
「んんんっ…………っはあああ…………、ああうっ…………」
メイは老練な手の動きに翻弄されていた。