輪姦の宴-1
「うあ・・あ・・」
頬をぶたれた衝撃で、真奈美の意識は一瞬飛んでしまった。体の力が抜け、膝がガクガクとよろめき、その場に崩れ落ち、ぺたりと尻もちをついた。
「フン・・嬢ちゃん、おまえの母親なぁ・・ ずいぶんエロっぽい格好してたじゃねえか」
男は真奈美の首筋を掴んで、乱暴に体を引き上げると、近くの電信柱にもたれかかるようにして立たせた。
「うへへ・・嬢ちゃんが嫌だと言うんなら、代わりにお前の母親でもいいんだぜ」
男は、真奈美の耳元に口を近づけ、おぞましげな声でそう囁いた。
(閻魔大王の声が地獄の底から響いてくると、ちょうどこんな感じなのだわ)
真奈美は少し朦朧とした意識の中で、そんなことを想像していた。
「ああ、たまんねえや! 今からお前ん家に上り込んで、あのメス犬を犯しまくってやろうか!」
耳元で荒くなる息遣いと、唾を飛ばしながら、いやらしく響く男の声が、真奈美の意識を現実に引き戻す。
「!・・ そんな・・」
「嬢ちゃんから、母親をセックスフレンドとして紹介いただきましたってな!」
「嫌ッ!止めてください! パパ・・ そう、パパがいるわ! あんたの思い通りにはいかないのよ!」
真奈美は、咄嗟に父親を盾に取ることを思い付いた。家庭内では尻に敷かれていても、外へ出れば頼れるのは結局、父親だろう。
「ほお? お前のパパは俺みたいな大柄で力持ちかな? 俺は容赦しないからよぉ。昔、警官の首を指でひねって半殺しにしたこともあるんだぜ?」
男は真奈美の頭を片手で鷲掴みにすると、そのままぐいっと引っ張り上げた。真奈美の両脚は地面から離れ、蹴り足がバタバタとむなしく宙を切った。
「ぎゃああッ! イターイ! イターイ! アァー・・・」
「嬢ちゃん、今夜パパと永久にお別れしたいかい?」
「ひぎ・・ いや・・」
「じゃあ、嬢ちゃんはどうするのが一番いいと思うのかな?」
「・・・・」
真奈美は、半分あきらめたような顔つきで、大男を睨んだ。
それを見た男は真奈美を下ろし、両足で地面に立たせた。
「覚悟は出来たようだな。じゃあ、今夜は俺と心行くまで交尾すっかぁ!」
男は彼女の片脚を掴むと、グイッと跳ね上げた。
真奈美の背中は電信柱で押し返され、直立不動の姿勢のまま、まるで片脚だけがコンパスのように、彼女の顔に密着する様に高く持ち上げられた。
大きく開かれた両腿の付け根には、赤く腫れて具のはみ出した秘口がパックリ開き、蜜を滴らせている。
男は躊躇なく、彼女の股間に怒棒を押し当てた。
「ぎゃあ! あがっ・・」
「おっと、そんなに大声出したら、近所迷惑だぜ」
男は、その切れ長の口を大きく開くと、真奈美の口と鼻に覆い被せるようにして塞いでしまった。
「おが・・ もがあ・・ おぐ・・」
圧殺された真奈美の悲鳴は、呼吸している男の鼻から弱々しく漏れ出し、まるで喘ぎ声の様になっていた。
そして男は真奈美の顔を、鼻から下半分を口で覆ったまま、電信柱ごと真奈美を抱きしめ、身動きできなくした状態で、容赦なく激しいファックを始めた。
パアン、パアン、パアン、パアン・・・
真奈美を穿つスパンキングの様な無骨な打音は、夜が明け切るまで・・
唯一、男が射精を楽しむ瞬間を除いて・・絶えることは無かった。
−再び学校の教室。
「まなみぃ、明日から期末テストだよね」
「あ・・ そうだった・・っけね、ハハ。」
「え?! 冗談でしょ! まなみぃ、いつものようにノート貸してって来ないから、大丈夫なのかなって思ってたんだけど・・」
(ヤバイ! テストだってことは時々思い出してたんだけど・・毎晩、あれだけ激しくヤられたら、もう勉強する体力なんて残ってないっての)
「そうだね、とりあえずノート貸してくんない?」
「まなみぃ、試験勉強できてる?」
「う・・ し、してるよ、メグ。大丈夫、大丈夫・・」
「ここ2週間、まなみ、疲れっぱなしだよ? 授業中も居眠りばかり」
「・・大丈夫だから・・ から・・ お休み・・」
「もお、人が心配してるのにぃ・・」
萌美は、真奈美のあまりの大胆さに呆れてしまった。
−明日から3日間。期末テストが始まる。しかし、そんな真奈美の心配をよそに、今夜も悪魔の調教タイムがやってくる・・
真奈美は憂鬱な気分で帰宅した。
「ただいま〜」
(ママ、まだ帰ってないみたいだわ)
プルルルル、プルルルル・・・
(あれ?家の電話が鳴っている)
真奈美は、こんな夕時に誰からだろうと不審に思いながらも受話器を取った。
「はい、芹沢です・・」
『もしもし、真奈美ちゃん? 私よ、沙夜子よ!』
「あ・・!」
真奈美は、すっかり沙夜子の事を忘れていた。
『真奈美ちゃん、ちっとも連絡くれないから、心配してたのよ? でも大丈夫みたいね! 良かったわ・・』
「さ・・沙夜子ねえさん・・」
真奈美は不意を突かれ、咄嗟にどう答えてよいのやら分からず、言葉が出てこなかった。
彼女を獣姦という異常な世界に引きずり込んだのは、この沙夜子という金髪女なのだ。
更に、それを発端に体調や思考に障害を来たし、気が付けば汚物まみれの公衆便所で野良犬に軟禁状態で凌辱を受け、はては醜い大柄な猟奇男に弱みを握られ、夜毎猥褻な調教を強制されたりと、散々な目に遭った。