she-1
さぁ夢を見よう残酷で
幸せな夢を
現実はあまりにも
無慈悲で容赦ない
欺瞞に満ちた安い幸せさえも
消えてゆく
俺の夢は現実
現実は俺の夢
火色の砂漠が全てを蝕む
気力も力も希望も…
そして彼女さえも
絶望と渇きだけが残る
けれどもGIVE UPは許されない
俺は心の欠片を
見つけられないから
心には砂が詰まっている
彼女の口づけを貰わない限り
終わらない旅
彼女の名は 「Gabriel」
さぁ星になろう
宇宙(ソラ)の小さいガラクタに
哀し過ぎるほど広い闇が
狂気へと導く
何の値打ちもないから
誰も欲したりしない
俺の世界は彼女
彼女の世界は此所
時々無性に泣きたいときがある
あまりにも辛くて苦しくて
燃えるような
緋色の瞳(メ)を持つ彼女には
茜色の夕日がよく映える
気高い彼女は決して泣かない
心で悲鳴を上げているから
だから俺が彼女のために泣く
けれどもそれは伝わらない
彼女の名は「Athena」
さぁ歩き出そう
灰色の冷たい髑髏(ゴルゴタ)から
死の薫りが
絶えず付き纏い囁く
無常な世界が押し潰そうと迫る
世界の死は彼女の死
彼女の死は世界の死
俺は梟
闘神の守護者であり
砂塵の道人(ミチビト)である
永久に彼女を探し
求め続ける
俺の名は………