大好きな人-3
なのだが……。
「くうぅ〜っ!おじ様ったらおじ様ったら♪なんて素敵な贈り物かしら?!素晴らしいわっ炎を花に変化させる魔法なんて♪」
本当のジェノビアはまだまだ淑女とは言い難い。
淑女の仮面を剥いだ彼女は、1人で悶え始めたのだった。
「いくら先生のお力添えがあったとはいえ、繊細な魔力操作無しでは出来ないわよね」
ジェノビアは脱ぎ捨ててあった水色のドレスを胸に抱いて部屋の中をくるくる回る。
そのままバフンとベットに倒れ込むと、水色のドレスに顔を埋めた。
「やっぱり……素敵」
デレクシスはやる事がスマートで格好いい。
クラスタ当主となる前は南の大陸カイザス国の王子だったのだから、当然と言えば当然だ。
「ドレス……気に入っていただけたかしら」
デレクシスの水色の瞳に合わせた水色のドレス。
縫い付けられている宝石も水色で、キラキラ光っている。
「おじ様」
キラキラ光る宝石でデレクシスの瞳を思い出し、ジェノビアはそっと手を胸へと滑らせた。
「ん……おじ様ぁ」
あの瞳でジェノビアを見て欲しい。
友人のとこに産まれた赤ちゃんではなく、すくすく育つ子供ではなく、1人の人間……いや、女性として見て意識して欲しい。
あの腕で抱っことかハグとかでなく、女性として抱きしめて欲しい。
そんな事を考えながらジェノビアは胸に滑らせた手に少し力を入れた。
「ん はぁ」
柔らかい爆乳を揉みつつ、頭の中でデレクシスを想う。
「ん んん」
あの大きな手の平で身体中を撫でてもらいたい……しなやかな指で……。
「ぁん」
キュッと乳首を摘まむと思わず声が漏れてしまい、反対の手の人差し指を軽く噛んだ。
「ンン ぁふぁ」
最近覚えた自慰では必ずデレクシスを想像する。
想うだけで何もしてなくても身体が熱くなるのだ。
それに自慰が加わればジェノビアの興奮は最高潮になる。
「ぁ んンン お じ様……もっとぉ」
想像の中のデレクシスはジェノビアを意地悪く攻める。
もっと気持ち良くして欲しいと望んでも、いつも胸だけを弄っていた。
それはジェノビアの性知識が浅く、胸を慰める術しか知らないのだから仕方が無い。