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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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9.綻び-13

「あ……、きゃ……。あ……、ま、待って……」
 本当に出すつもりだ。男は自分の手で握ることもなく、腰に置いたまま天を仰いでいる。あの射精をこんな近くからされたら……。迷っている暇はなかった。頭から浴びるのは絶対にダメだ。悠花は揺れる亀頭を下唇で捉え、背を反るように伸ばして真上から包み込むように口の中へ含んでいった。舌の上を男茎が撫で上げてきて、固く瞳を閉じた。
「んんっ、……おっ、うぇっ……」
 鼻へ臭気が抜けてくる。あの粘液が舌に触れていると思うと吐き気がとまらず、胃が蠕動するが口を離すわけにはいかなかった。
「ああっ……、おおふっ!」
 幹を温かく潤った唇で覆われ、亀頭の裏の敏感な場所に得も言われる舌の感触を感じた瞬間、失禁しているのかと勘違いするほどの射精が始まった。口内で暴れまわる男茎が抜けてしまわないように、両手で悠花の頭を抑える。
「んんっ……、んーっ……、ゴブッ……」
 目を固く閉じて悲鳴を上げる。喉に向かって夥しいほどの精液を勢い良く打ち付けられて咽せかえり、射精によって更にニオイが鼻腔へと抜けてくる。逃れることができるならば逃れたい劣情がたっぷり溶け出た精液を口の中に出されながら、それが蓋から漏れて顔や体に付着してしまうのを避けるために、唇を絞めて幹を強く咥えているしかなかった。
「ああ……、出た……、出ちゃったぁ……」
 揺すっていた腰を前後に緩やかに振りながら、尿道に残っている分まですべて悠花の舌の上に絞り出すと、チュプッ、と音を立てて、糸を引きながら唇から抜き取った。
「うえっ……、……っぐっ、おえっ……」
 悠花は男茎が去った瞬間、咳き込みながら、口内に放出された大量の精液をコンクリートの上に吐き出した。糸を引きながら、少し溢れてきた胃液もろとも、何度も唾液を溜めて吐き落とす。
「ご、ごっくんしてくれないんだぁ……」
「あ、当たり前でしょっ!」
 睨んで見上げると、まだ勃起したままの男茎の裏側の粘液が少し薄まっていた。それはつまり、自分が咥えたことで恥垢を舐め取ってしまったということだった。
「うえっ……」
 そう思うと、横隔膜が痙攣して、涙腺がゆるみ、また唾液を吐き出した。
「くくっ……、俺のオチンポの味、どうだったぁ?」
「……、最っ低……! 死にたい」
 睨まれても村本は泰然と精液と唾液で滑る男茎をブリーフの中に仕舞いながら、
「ほら、悠花ちゃん。モタモタしてると、誰か来るかもしれないよ? この場所、イヤなんでしょ?」
 と、まるで悠花のほうがここから立ち去れない原因であるかのように言ってくる。口内で精液を受け止め、まだその舌の上や鼻腔から、汚辱のニオイが残っているショックから回復できずにいる悠花は、その言い草にカッとなって見上げると、男は既にチノパンも引き上げて元の姿となっていた。
「ほら、グズグズしてると置いてくよぉ」
 まだしゃがんだままの悠花を尻目に、通りの方に戻り始める。
「あっ、ちょっ……!」
 一度振り返ると、慌てて立ち上がり、捲れたミニを手で下ろしている悠花の姿が見えた。前を向き直っても、村本は笑みが止まらなかった。この女は俺のものだ。もっともっとイヤラしいことに弄んでよいのだ。自分は帝王のようにすら思えた。凱旋するように通りに戻ったその姿を、誰かが目で追っていたとしても気づかないまでに。






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