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はめ殺し
【熟女/人妻 官能小説】

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はめ殺し-1

 ある夏の昼下がり。近所のスーパーマーケットでの買い物を終えた瑞江は、特売のプラムや野菜などの入ったマ イバッグを提げ、ひたいや首筋、豊かな胸の谷間に汗をかきながら家に戻ろうとしていた。そして、小さな児童公園の前で、ふと、足を止め た。

(まあ、いやだ)

滑り台の横で、一人の浮浪者が立ち小便をしていたのだ。涙袋の異常に厚い特徴ある顔をしている。が、瑞江の厭 悪の目が、ほんのわずか、別な色を帯びた。

(なに? あの、ペニスの先……)

視力の良い瑞江の眼は、小便を放出している男根の先、紫色のものを捉えた。弛緩しているはずなのに、とても大 きな亀頭だった。夫のエレクトした時の先端よりも大きかった。まるで、熟したプラムがくっついているよう……。

そ の時、甲高い子供の声がして、数名の男の子が児童公園に駆け込んできた。瑞江は何事もなかったかのように歩きだし、その場を離れた。少し 行ってから振り返ると、公園に浮浪者の姿はなく、児童のはしゃぐ姿だけがあった。瑞江にも小学校三年の息子がいたが、今はカブスカウトの 夏休み長期キャンプに行っていた。

家 に帰り、マイバッグから野菜などを冷蔵庫へ移していると、プラムを手にした瑞江の動きが止まった。プラムが、先ほどの浮浪者を思い出させ た。陰茎の先の大きな亀頭を思い出させた。そして、あろうことか、そのペニスが勃起する様を瑞江は想像してしまった。グッとエラの張った 亀頭を持つ勇根……。女性誌のセックス特集に『カリ高のペニスは突かれる時より抜かれる時が凄い』という記事があったのを思い出してい た。夫は三十代半ばの彼女を残して海外出張中。このところ夜は独り寝で、「そろそろ、したい気分」が身体の中で溜まっていた瑞江はプラム をじっと見つめていた。が、玄関のチャイムが鳴り、宅配便への応対をしているうちに、そんな気分はどこかへ行ってしまった。



翌 日、午後1時すぎ。雨催いだったが、お気に入りのママチャリの左ブレーキの調子が悪かったので、瑞江は自転車屋へ修理に行こうと、サドル へ魅力的なヒップを乗せた。彼女の自転車はママチャリとはいえ美しいピンクで珍しいデザインだった。

「お天気、持ってくれればいいけど……」

空を見上げながらペダルを漕いでいたが、運悪く、雨がパラついてきた。このまま行こうか帰ろうか迷ったが、 「いっちゃえ」とスピードを上げ、角を曲がったところで人とぶつかりそうになった。慌ててブレーキをかけたが、左は効かず、右だけで制 動。だが、右もブレーキワイヤーが古びていたらしく、ブツンと切れ、自転車はそのまま走行。

「ああああああ!」

ママチャリは瑞江の叫びとともに人にぶつかってしまった。相手は除けようと身体をひねったが、雨を含み始めた タイヤが腰に当たった。が、強くぶつかったわけではなかった。それでも、

「ご、ごめんなさい!」

自転車から飛び降り、瑞江はおろおろと相手に詫びた。

「いやー、びっくりしたー」

男の声が返ってきた。見ると、なんと、昨日の浮浪者だった。


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