はめ殺し-13
「スモモを一個もらったよ。それから、カップ麺があったので、勝手にお湯を沸かして食べたけど、いいよな?」
瑞江はどうやら十分近く眠っていたようだった。
「あら? その口元の黄色いのは?」
彼女の声に男が答えた。にやついている。
「生卵を二個ばかり飲んだ」
「まあ、生卵を……」
そう言いながら浮浪者の下半身を見ると、一物が半勃ちになっていた。
(まだセックス出来そう? ……この男は、いわゆる、精力絶倫っていう人間?)
軽く目を見張る瑞江の心を察したのか、浮浪者はベッドに来て、彼女に添い寝した。
「奥さんは、もう満足かい?」
「え?」
「おれは宣言したよな。最低二十回は意識を飛ばしてやるって……」
「……そうだったかしら」
「言ったよ。そして、あんたは、まだその半分も飛んでいない……」
瑞江は自分の喉がゴクリと生唾を飲むのが分かった。女の瞳に欲情の再燃を見た浮浪者は、上体を起こし、片手で 豊かな乳房を柔らかく揉み、もう片方の手でヴァギナをねっとりと愛撫した。そうして、瑞江がまた「したくてたまらない」状態になった時、 ペニスも雄々しくそそり勃っていた。
「さあ、後半戦開始だ」
耳元で囁かれ、瑞江は仰向けになった身体に男の体重を感じた。秘裂に肉のプラムの圧を感じた。
そ うして、彼女は、はめ殺しの天窓の下、凄まじい「逝き」を何度も何度も繰り返し、流汗淋漓、愛液淋漓。まさに「はめ殺し」の目に遭うの だった……。
(おわり)