投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

淫霊記
【ホラー 官能小説】

淫霊記の最初へ 淫霊記 7 淫霊記 9 淫霊記の最後へ

見えざる凌辱者-8

橘優花は魔の気配を察知し、夜のビルの中に緊張しながら踏み込んでいった。
服装は仕事帰りのOLとかわらないスーツ姿で、髪型は肩にかかるぐらいのゆるふわのショートヘアー。唇には淡いピンクの口紅をつけている。
しかし、手にしているのは独鈷杵と呼ばれている密教系の僧侶が使う法具である。
ビルの中は暗いので優花は目を閉じて歩いた。
心眼と呼ばれる術で闇の中でも物を視ることができるのである。
気配は階段を上の階のフロアーのようだ。
優花は階段を上がると十数匹の小鬼がいっせいに振り返り、唇をめくり上げて牙を剥き出しにして威嚇の表情で睨みつけてきた。
小鬼どもが跳びかかってくるまでに数秒間の間しかなかったが、優花には小鬼の動きはスローモーションのように視えていた。
優花は小鬼の群れに向かって走り出していた。
優花は体にしがみついてこようとする小鬼を独鈷杵で払い退けながら、倒れている人影に近づいた。
「しっかりして!」
「うへ、うへへへ……」
抱き起こされた男は唇からよだれを垂れ流して、白目をむいていた。
自我崩壊している。
優花は男が鬼どもに苛まれて壊されたことに気づいて立ち上がる。優花と壊れた男を小鬼の群れが取り囲んでいた。
優花の法具で傷を負った小鬼は片腕がなかったり、片足をひきずっているが、それでもぺニスを勃起させて新たに現れた獲物に舌なめずりしている。
(やられないわ、かかってきなさい!)
鬼どもはじりじりと包囲を狭めてくる。
「えっ?!」
足元の下半身を剥き出しにされている男が、急に起き上がり優花に抱きついてきた。
優花が身をよじり、男から逃れようとするが男の力がかなり強く、後頭部で男の顔面を強打したが、前歯が折れるほどの衝撃でも「うへへへ」と笑いながら離れようとしない。
男の折れた歯が優花の足元に落ちていた。
男は勃起したぺニスを、優花のスカートの尻のあたりになすりつけている。
鬼どもは優花が男に押し倒されると群がってきた。
男は優花の背中から腕をまわしてしがみついている。
うつ伏せにされた優花は両腕と両脚に鬼に乗られて身動きできない。
鬼の一匹が優花の髪をつかんで顔を上げさせると、唇にぺニスを押しつけてくる。
顔をそむけようとすると顔の左右にも鬼がいてぺニスを頬になすりつけてくる。
優花は法具を握ったまま男と鬼に床に押さえつけられている。
ビリッと優花のストッキングを鬼が破いた。
男の手が服の上から、優花の乳房を揉む。
鬼の姿が見えない者には優花が男に背後から抱きつかれているようにしか見えないだろう。
男は腰を動かして「ひひひっ」と声を上げると優花のスカートに射精した。
男の性臭が漂う。優花は眉をしかめて必死に身をよじり続けているがどうにもできない。
両腕と両脚に力を入れていると激痛が走った。
腕を斬り落とされた鬼が優花の細い上腕やふくらはぎに咬みついて、血を啜っていた。
血を啜られるたびに心眼の術が乱される。
血だけではなく生気を奪っているからだ。
油断していたわけでも、実力がないわけでもない。ただ敵は女を凌辱する邪念から生まれた魔物。
優花が退魔行を行えるほどの術者であっても簡単に調伏できるわけがない。
人が多いほど邪念は強くなる。
男たちだけが快楽を求めるわけではない。
人々の深層意識にある生存本能こそが男や鬼に力を与えているのだ。
昔の術者なら鬼を召喚した者を殺害して、鬼へのエネルギーの供給を絶つ。
出現した鬼を封じて消滅を待つ。それをすれば現代の日本では殺人の罪となってしまう。
優花には男を殺害できなかった。
鬼を調伏できても、現代では敵を殺せない。
優花の口に鬼のぺニスが入れられ喉奥まで突き入れられた。
「うぐっ、うぷっ、うぅっ……」
優花が苦しげに呻く。
鬼のぺニスに与えられた刺激で男のぺニスが再び勃起していく。
優花が心眼の術を維持できずに、涙を浮かべて鬼のぺニスを吐き出そうとした。
闇の中で姿の見えない鬼のぺニスが口の中で脈打つと口の中に甘酸っぱい味が広がる。
鬼の見えない粘液が放たれた。
「げほっ、げほっ、うぅっ……」
むせている優花の口に別の鬼のぺニスが入れられた。ビリッ、ビリッ……鬼どもと男は優花の衣服をずたずたに切り裂いて剥ぎ取っていく。
ポルターガイスト現象。
誰も手を触れていないのに物が動く。
ラップ音。
キキッ、ギィィ、ギィィと鬼どもは騒ぐ。
鬼の粘液を飲まされても、たとえ犯されてしまっても霊場で祓いの儀式をすれば霊障は消える。
(イヤッ、や、やめてっ)
男が優花の腰をつかみ、尻を上げさせバックから犯そうとしていた。
鬼の粘液では孕まないが、男の精液を膣内に出されたら妊娠するかもしれない。
全身は生気を奪われて男から逃れることができず、男のぺニスが優花の濡れていない膣穴に押し込まれる。痛みに背中をのけ反らせる。
「うぐぅぅっ!」
「ひへへへっ!!」
男はむりやりピストン運動を開始した。
口の中で再び鬼のぺニスから粘液が放たれた。
喉の奥から、飲まされた腹の中が焼けたように熱く感じ、優花の肌が汗ばむほど体が火照りだす。
淫霊の霊障に優花は蝕まれつつあった。
(あぁん、舐めまわされてるっ)
三本目のぺニスを口に含まされ、膣内を男に犯されながら、優花が快感を感じていた。
鬼どもは優花の柔肌の汗ばみを味わうようにぴちゃぴちゃと全身を舐めまわしだしたのだ。
男が濡れていないのでぎこちなくピストン運動をしていたが、霊障と鬼どもの愛撫に、嫌なのに感じさせられ愛液で濡れてきたので、動きが激しくなっていく。
快感が急激に強くなる。
口の中と膣内に同時に放たれた瞬間、優花は牝の本能にあらがうことができず、一気に絶頂まで意識を翔ばされた。
一度、絶頂させられると歯止めがきかなかった。男は射精が快感の絶頂だが、女は犯され、汚されるたびにさらに堕ちる。


淫霊記の最初へ 淫霊記 7 淫霊記 9 淫霊記の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前