ここはどこ?-1
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軽やかにスキップで城を飛び出した後、空間に穴を開け、人間界に降りた魔王だったが……
ニヤけていたから罰が当たったのか、予定した場所とは全然違う場所に墜ちた
(いってー!頭打った!)
まぁいいか、と疲れた魔王は墜ちた森で暫く寝る事にした
「スピー…スピー…(イビキ)」
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魔王が眠りに入ってから2時間後
黄色い髪をした女の子が現れた
「え?人?」
女の子は恐る恐る魔王を覗き込む
(黒い髪…珍しい…)
イビキをかいて寝ている魔王を女の子は抱きかかえ、森を後にした
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(あれ?……)
魔王は目を覚まし、周りを見渡す
可愛らしいぬいぐるみや音楽プレイヤー、勉強机があり、魔王はベッドで寝ていた
部屋…?
だれの…?
俺の部屋ではない…
サティスでもない……
というか、人間界に来たんだったな…
人間の誰かの部屋か?
ガチャ
女の子が入ってきた
「あっ、起きた?」
女の子は魔王の服を持っていた
(え?だれ?てか、服…)
魔王は布団を退かし、自分の身体を見る
パンツは履いていた
(だよな…いくら俺でも無意識に女とヤルわけがない…)
「汚れてたから洗っておいたの」
渡された服に着替え、女の子を見る
(黄色い髪に緑の瞳、これが人間か、なるほど…エルフには劣るが可愛いな)
「なにジッと見てるの?」
女の子は不思議そうに魔王を見る
「何でもない、それより、ここは?俺は森で寝ていた筈だが…」
「寝ていたの?気絶してるのかとおもった」
ビックリする女の子
「貴方名前は?私はマライアよ」
「俺は魔王だ」
女の子は首を傾げた
「マオウ?変わった名前ね、ねぇ、マオウ貴方は何故あんな森で寝ていたの?」
「墜ちたら森で疲れたから寝ていた」
大事な部分を言ってない気もするがいいかとマオウは寝転ぶ
「墜ちた…なるほどね、木登りしていたら墜ちちゃったのね」
「そうだ…」
面倒なので魔王は話しを合わせた
「やっぱりね…気をつけなきゃダメよ、それより夜になっちゃったけど帰らなくて大丈夫?」
「そうか、そろそろ帰るよ」
魔王は姿を消そうとチカラを使う
「え!?ちょっと待って!貴方魔法が使えるの!?」
マライアは目を真ん丸にして驚く