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巫女の舞
【少年/少女 恋愛小説】

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巫女の舞-1

「あれ、川嶋も神社の祭の手伝いによばれたの?」

村はずれにある、鎮守の森にある神社の社務所前に、通学用の自転車をおき、ヘルメットを脱いでた私を陸くんが呼び止めた。

辺りはもう薄暗いし、鎮守の森はうっそうと木々が繁り、人影はない。社務所前の街灯の下だけが明るい。

私は、ドキッとした。私が勝手に片想い中の陸君がいきなり登場したし。村に小学4年の途中から転校してきた陸君。両親が離婚したみたいで、母親は東京で働いているらしく、この田舎の山奥で、陸くんのおじいちゃんと二人で暮らしている。
陸くんは、田舎の男子どもと違い、なんか都会的な雰囲気の美少年。私が買ってるJr.雑誌に出てきそうな感じ。だから中学校では照れて挨拶も会話もできないのに、今いきなり、暗闇から登場、しかも向こうから話しかけられドキドキでした。



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