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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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8.女神の宣託-5

 そして中央で息を潜めている扉口が見えた瞬間、村本は脳髄に衝撃が走り、フラッシュアウトしそうなくらいの衝撃にまみえていた。ずっと憧れてきた美人モデルの肢体を己が自由にするために、綿密な計画を練ったと同時にマインドトレーニングも行ってきた。それは、憧れの悠花を淫猥な妄想の標的とする中で、おそらくは幻滅をする部分もあるかもしれない、ということを肝に銘じておくということだった。アニメのキャラクターやDVDの中のアイドルのように、あまりに美化、神聖化しすぎると、陵辱の中で現実の悠花が妄想の中の悠花と不一致を起こしたときに、ショックで必要以上に落胆してしまう可能性があったからだ。悠花とて現実の女性の一人、という意識をどこかに持っておかなければならない――、村本は計画を練りながらも、計画を遂行する上での心構えとして書き留めていた。
 しかし目の前で村本の攻めに抵抗しながらも苦悶の表情で快楽と屈辱の間に揺れ動いている瀬尾悠花は、村本の想像通り、いや想像を上回るほどの存在だった。雑誌やTV画面で見せる美貌や肢体を、古アパートの中に置かれたエアマットの上に引きずり出し、イヤラしい妄執の餌食となってもなお、頭の中の美化が足らなかったと悔いるほどに神聖なまでの美しさを呈してくる。その悠花の秘所を目にした瞬間に体中を走った悦びは、ダウンギャップを覚悟していただけに期待を上回れて、既に何度も放出している村本に底なしの劣情を供給してきていた。
「あっぐっ……! 悠花ちゃんっ! ……ああっ!!」
 悠花は開いた脚の中央に、まるで何かが降り立って物理的にゾワゾワと表面を這いまわる錯覚を起こすほどの視姦の視線を感じた。汚穢の雫を回避するためとはいえ、脚を開き秘所を大きく晒してしまっていることを改めて認識させられて、あまりの羞しさに脚を閉じようとした。しかしいち早く村本はその長い脚の間に己が両足を踏み入れていた。脚を閉じようと思っても、村本の足首によって阻まれる。それどころか村本は足を踏ん張り、悠花の膝を左右の外へ押し出すようにして更に悠花の両脚を広げさせてきていた。
「うっくっ……! どいてよっ……! 見るなっ!」
 股間に感じる視線はどんどん強くなっていた。恋人とのセックスでは、照明を落としてお互い抱き合って視線を近づけながら事を進める。今のように明るい中で他人にまじまじと体を見られたことがない。悠花は喉の奥から悔しみの呻きを漏らしながら、スカートの中が隠せないならば、せめて吊り上げられた両腕の肘を顔の前で閉じて、羞恥に滲む顔を男の視線から隠すことしかできなかった。
「はあっ……、ぁぁ……、すっごい……。悠花ちゃんの、オ、オマンコ、見ちゃった……。すっごいキレイだよぉ……」
 村本の露骨な言葉に悠花はカッと羞恥の熱を帯びた。下着を抜き取られてしまうと、両脚の中心で潜めく秘園は侵略者の前に何の防御もなく、外気に触れていることによって貪欲な視線に直接晒されているのが分かる。両手を固定されて、膝を外側に開いて脚を開いてスカートの中を晒している無様な姿、それが今の自分だった。
(見ないでっ……)
 瞼を固く閉じて長い睫毛を震わせ、口を真一文字に結んで狂い死にしそうなほどの羞恥に塗れている悠花の表情に引き寄せられるように、村本はストンと両膝をその場に付いた。計画では悠花の下着を剥いだ後、思うがままにその神聖な部分に触れ、直接唇を付け啜って味を確かめる予定だった。しかし目の前の瀬尾悠花の被虐の姿と、顔面に被った下着の額や顎に感じるしっとりとした感触、鼻先から薫ってくる汗と淫靡の証のニオイ、そして何より目の前に晒されている神体とも言える花園を前に、これ以上の自制をして悠花を更にいびる余裕は無くなっていた。根元に留めていた筈の輪ゴムは切れてしまったのか、もう男茎を縛り付けてはいない。跪づいた真ん中でビクッ、ビクッと脈打っている男茎へ手を伸ばし、もはや存在が全く意味を成さないほどに撓み緩んでいるコンドームの、ダラリとぶら下がっている先端を握って一気に引き抜く。コンドームの根元の締め付けの部分が亀頭を潜って外れた瞬間、ピチャッという湿音が立って、溜まっていた精液が何条も陰嚢を伝ってダラダラとマットの上に流れ落ちた。


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