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本日は決戦日
【片思い 恋愛小説】

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本日は決戦日-2

すごく驚いたっけな。

弁償するって言う彼の申し出を断ったらこのハンカチを取り出して、せめてこれで拭いてくださいって。何回も謝りながら。

あの時の彼の慌て方・・・思い出すと笑っちゃうな。

あの後ハンカチを返すために必死で彼を探して、やっと名前を突き止めた。

そのうち気づいちゃったんだよね。

ハンカチを返すためだけに彼を探しているんじゃないこと。

もっと、彼と近づきたいと思っていること。

私が知ってるのは彼の名前と学年くらい。

知りたいんだ、もっともっと。

出来るなら、隣にいたいんだ。

「だけどさぁ〜〜〜」

立ち上がる勇気がわかない。

考えたくないけど、頭の中では振られたときのイメージが嫌と言うほど回ってる。

また振られたらどうしよう。

ハンカチ受け取ってもらえなかったら、

彼が私のことを覚えてなかったら、

嫌われてしまったら。

そんなこと考えたってしょうがないのはわかっているんだけど。

臆病者になったな。

当たって砕けすぎたかな、私。

「・・・・やっぱり帰ろうかな・・・」





「あれ?君、この前の・・・」





・・・・・・へ?





目の前にいるのは、探していた彼。

「・・・どうしたの?しゃがみこんで大丈夫?あ、もしかして制服のシミ落ちなかった?そうだよね〜あんだけ泥つけちゃったんだし。えっ〜と今はそんなにお金・・・」

慌てる姿は前と同じ。

もう、考え全部ふっとんじゃった!





「あのっ!」





「はい・・?」





「好きです!!」


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