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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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「俺、水族館がいい」
「まぁ。定番っちゃ―定番だね」
「決まりな!次の日曜日は?」
「いいよ」
「すっげーワクワクする」

本当に高校生か!ってほど可愛い笑顔で
全身でワクワク感を表してる蒼くんに可笑しくなる。

「里香。何時に行かれる?」
「お昼ぐらいから〜?」
呑気にそう言えば
「開園から行こうぜ」
と、やけに張り切る。
「いいけど・・・」
開園からなんて行ったことないんですけどっ!

水族館が初めての子供みたいに楽しみにしてるのね。

デートどころか
キスも手をつなぐ事さえしなかった5年前の私たち。
今、あの頃のしたくても出来なかった事を
同じ相手としてるんだと思うと
不思議な気分だった。

水族館デートの前の日。
「明日大丈夫?」
「変わりなくてOK?」
「時間変更しなくても大丈夫か?」
そんなメールが朝昼晩と届いた。
「うん大丈夫」
毎回同じメールを返すと
「うん。良かった」
そんな返事が同じように来る。

ドタキャンを心配しているのか
スマートだと噂の蒼くんからは想像もつかない。

「明日寝坊するといけないから俺もう寝るから」

そんなメールを着信したのは22時。
家族に気遣いながらも私は大笑いした。





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