Taste-9
「 !! な、何を 」
「セリス様・・・・」
一瞬で酔いから覚めたセリスは思わずみじろぎし、顔を横に向けようとするが、
身体に残る熱と気だるさの為に思うようにならない。
そんなセリスの左肩口に顔を埋めつつ、カールの両手はせわしなく動く。
既にカールの右手がボタンの緩んだ隙間から滑り込み、直接ブラジャーごと右乳房を揉みし抱く。
そして左手はセリスの両足の間から強引に彼女のショーツの中に差し入れられていた。
「や、やめなさい。やめて・・・・」
「王妃であるセリス様にこんなことは許されないと分かっているのに・・・・・もう我慢できない。あなたが欲しい・・・・・」
弱々しいセリスの抵抗も何のその、カールはうわ言のように呟きながらセリスを求める。
既に下腹部のショーツの中に滑り込んだカールの3本の指が金色の繁みの中に難なく差し入れられ、まるでひっかくように出し入れされる都度生暖かい蜜があふれでてくる。
ーーーブシュゥ・・・グシュウゥ・・・・
(そんな・・・・こんなことって)
両足をがくがくと震わせながら、セリスは今までにないくらい溢れだす蜜が足を伝って地面に流れていくことに内心驚いていた。
「こんなに溢れるなんて・・・・・セリス様の身体は感じやすいんですね」
「ち、違うわ。こんなことは・・・・」
やや悪戯っぽい口調のカールの言葉にセリスは即座に否定する。
だが現実は隠しようがない。
これもやはりセリスが口にした料理そして貴腐ワインの力なのだろうか。
そんなセリスの心の中で、眠っていた『何か』が目覚めていく。
それは今まで夫以外の男達と身体を重ねた時に感じていた 感情の波。