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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Taste-2

ある日の昼下がり、
セリスはいつものように供を連れず、お忍びという形でサウスフィガロ郊外の屋敷にある老婦人を訪ねていた。

長い軍人生活や冒険にあけくれていた習慣からか、1人で行動することの多いセリスのこの時の服装は、長い金髪を頭の後ろでまとめあげ身軽な服装(青いチューブトップに黄色い戦闘服と革のブーツ)に護身用の長剣を帯びただけという至って軽装である。


そして今回セリスを迎えた老婦人。彼女はかつてフィガロ城で長年王家に仕え、エドガー兄弟の養育にも携わった神官長、エドガー兄弟にとっての『ばあや』である。


世界崩壊後の再建期にエドガーがセリスと結婚したのを節目として職を離れ、このサウスフィガロ郊外の屋敷に住むようになっていた。

無論屋敷はエドガーが準備したものだが、セリス自身訪れるのはこれが初めてとなる。

神官長に案内されて、セリスは日当たりの良いテラスに移る。

セリスの目から見ても、目の前の老婦人は落ち着いた雰囲気を醸し出しつつ、生き生きとした表情を浮かべてセリスとの会話を楽しむ。

彼女が老後の生活を満喫していることに内心安堵しつつ、セリスは最近の王国の動静や趣味、はたまた夫婦生活に至るまで幅広い話題で盛り上がる。


こうして時間だけがあっという間に過ぎ、

神官長が一度紅茶を準備する為に席を外した時、
セリスは何気に目の前に広がる庭園を眺めた。



煉瓦造りの屋敷のこじんまりした造りから見れば、 明らかに庭園の方が敷地が広く作り込まれた感じがする。



周囲を生け垣で囲み、
屋敷のテラスから庭園内を一回りできるように石畳の小道が整備されている。
全体としてありのままの自然を意識しているのか、 植えられている木々や花にはほとんど人工的なものは感じない。


それでいて様々な花が咲き誇り、その色の多様さは見る者を楽しませてくれる。

「チューリップにバンジー、それに私の好きな薔薇の花も・・・・この庭を全てお1人で整備されたのですか?」



神官長が淹れたての紅茶を持って戻ってきた時にセリスは聞いてみる。感心しきりのセリスの問いかけに、彼女は苦笑しながら首を横にふる。




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