Taste-10
「カール・・・・」
「セリス様・・・!!」
セリスの右手が服の内側で自分の乳房を揉み上げるカールの右手に添えられた。
生地越しとはいえ、セリスの掌の感触に一瞬カールの動きが止まる。
「いいわ、あなたなら・・・・・・」
「セリス様っ・・・・・」
左に向いたセリスの顔の側に息を荒くするカールの横顔があった。
一瞬2人の視線が交錯し、
互いの吐息を直接感じられる至近距離でセリスはカールの唇を迎え入れた。
ーーーピチャピチャ・・・クチュヌチャ・・・・・
生々しい水音と共に、2人の舌が生き物のように空気中で絡み合っていく――――――
¢¢¢¢¢¢¢¢¢¢¢¢
島島島島島島島島島島島
ーーーセリスの身体から離れたカールが部屋の灯りを1つ1つ消していく。
残された灯りだけが、
カールに背を向けて服を脱いでいくセリスの白い肉体をぼんやりと浮かび上がらせている。
既に恥じらいやためらいはなく、セリスは上衣のボタンを外し、肩から腕を抜くようにして足元に落としていった。
腰に下げていた護身用の剣も外して壁に立て掛ける。
徐々に襲ってくる静かな興奮。
セリスの背後から衣擦れの音とカールの息遣いが聞こえる。
いつしかセリスの身体を隠しているものは、胸元のブラジャーと下腹部のショーツだけとなった。
「!!!」
セリスがはっとした時には彼女の後頭部でまとめられていた金髪はパラリと音をたててほどかれ、
彼女の背中にカールの身体の肌の感触が直接伝わってきた。