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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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6.幽囚-10

 三つ目のシワが寄ったところで手の動きが停まる。
「はあっ……、ん、んぐっ……、み、見えちゃうよぉ? も、もうすぐ……」
 すぐ背後で生唾を飲み込む音が聞こえる。スカートの裾はもう足の付け根ギリギリの所まで引き上げられているのがわかる。そのための鏡で、客観的に確認できた。
「……」
「あれーっ……? 悠花ちゃん、ハズかしいのかなっ?」
 目を伏せそうになっていた悠花は、キモ声の中に嘲りの色を感じて、鏡の中の男を睨みつけ、
「別に? どうってことなけど?」
 と反駁した。しかし、チークだと誤魔化すには苦しいほどに頬に朱が指している。
「そぉ? じゃあ、見るねぇ?」
 動きを止めていた手に再度上方に向かう力を感じた。そこへ、
「ぁぁ……、見える、見えるよぉ……。見えちゃうよ、悠花ちゃんのパンティ……」
 煽りが矢継ぎ早に語りかけられてくる。自分の体だ、どの辺りを裾が超えれば、下着が見えしまうかくらい予想ができた。後少し裾が引き上げられてしまえば、男にとって待望の場所を鏡に映してしまう。
「あっ、ちょ……、ちょっ――」
 鏡を反射してくる、刺すような視線に耐えかねて、思わず悠花は両手でスカートの前面を抑えてしまった。鼓動が早くなっている。男の欲望の視線の中で、その男の手で下着を晒される屈辱感は、いざその瞬間が近づくと耐え難く、本能的に手が動いてしまった。
「ん〜? 悠花ちゃん。何かな? その手は。くくっ……、動いちゃダメって言ったのにぃ」
 耳元で囁いて続ける。「ハズカシいんだあ? カ〜ワイイっ」
「……バカにしてんのっ?」
 あまりの気色悪さに、息を深くついて何とか鼓動を落ち着かせた。だが、男の卑怯な手に屈し、思わず手を動かしてしまったことは事実である。羞恥の仕草をカワイイなどと揶揄されると、余計に悔しさが募ってくる。
「動いちゃだめだって言ったでしょぉ? ほら、悠花ちゃんっ、手、どけて?」
 背後から鏡を覗きこむ顔は、自分を見下しているかのようにも見え、思わず身を翻して引っ叩いてやりたくなった。
「くっ……、変態っ。なんでこんなことする必要があるの? 普通に見れたらそれでいいでしょ?」
 悠花の抗議に、村本は耳元へ唇を寄せ、鼻先をかすめる髪からクラクラしそうなほどの芳薫に鼻腔をくすぐられながら、熱っぽく、絡みつくような声色で囁きかけた。
「……俺はこういう風にしてみたかったんだよ。人気モデル、俺の理想の女性の瀬尾悠花ちゃんのパンティを、俺の手でみたいのさ。……さて、やり直しだよ、悠花ちゃん。手をどけてくれるかな? 写真がどうなってもいい?」
 何かにつけて写真、写真――。悠花は叫び出したかったが、奥歯に力を入れると、スカートから手を離した。
 鏡の中の男と目が合った。男は満足気にニンマリと微笑むと、手で抑えたがために少しズリ下げることができたミニの裾を、再びゆっくりと引き上げ始めた。しかも、囁くために肩越しに顔を寄せたため、さっきよりも距離が接近していた。
「ち、近いっ……」
「あはっ……。ほら、また脚が見えてきてるよぉ? 悠花ちゃんのパンティがもうすぐ見えるかと思うと、おかしくなりそうだよ。『La Moda』では悠花ちゃん、あまり露出ある格好しないしねぇ。でも去年の夏号で、水着特集したとき、あったよね。アレは最高だったなぁ〜……。同じ『La Moda』モデルとは明らかにスタイルも顔も違うし、長い脚とか、エ、Fカップの谷間とか……、アレは、は、反則だよぉ」
 耳元で熱っぽい声で話し続ける。再びスカートの裾は先ほどのギリギリのところまで引き上げられていた。


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