濡れた身体で雨宿り<後編>-8
悠二の太股に頭をのせたまま、指先でつんつんと陰茎に悪戯する私。
こんなに間近で目にしたのもまた初めてだけれど、
あんなに太くて長かったアレがこんなに小さくなるなんて、
男の人の身体って随分と不思議なんだなと感心してしまう。
「はぁ……やっちまったな?」
ぼそりと悠二が呟いた言葉に、思わず反射的に私も復唱した。
「……やっちゃったね」
クラスメイト、仲の良い友達、友達の元彼、
すべてが私にとって悠二を指す言葉だけれど、
その、どれにも属さない関係になってしまったような気がする。
「はぁ……沙也加に顔合わせ辛いなぁ……」
「ちょっ!今このタイミングでその名前出すなよっ」
「うん?だってそうでしょ?沙也加の元彼さん♪」
私は意地悪な笑みを浮かべながら悠二を見つめるも、
少しずつその身を寄せては、首を伸ばし、唇へとキスをした。
「お、おまえの元彼だって俺のダチだっつーの!」
「う、うるさいっ それこそそんな昔の話を持ち出さないでよっ」
ちょっとドキッとした。
彼が元彼になったのは一年半も昔の話。
なのにチクリと罪悪感を感じてしまったのは、やはり共通の友達だからだろうか?
「なぁ美樹?もっかいしたいんだけど……」
「やぁよ!今日はもうおしまいっ」
「…………今日……は?」
「え?あ、違っ!べ、別にそんな深い意味じゃっ んんっ」
突然、悠二の唇が私の唇を塞いだ。
肩を抱かれ、逃げ場を無くした私。
「だ、駄目だったらっ!そんなことされたら私っ また……」
「……また?」
火照りが冷め、平静を保っているように見えても、身体の芯は変わらず熱いまま。
だから、だから今日はもうおしまいって言ったのに……
「また……欲しくなっちゃうよ……」
膣内からトロリと密の塊が垂れ流れたような気がした。
だって、ずるいよ。
いつのまにかまた、悠二のおちんちんが大きく膨らんでいるんだもん。