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濡れた身体で雨宿り
【ラブコメ 官能小説】

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濡れた身体で雨宿り<後編>-3

「へぇ……そか、はじめての中イキかぁ…… ふ〜ん……」
「な、なによっ なに笑ってるのよっ」

ニコニコと微笑む悠二に、いつにも増して突っかかる私。

別に本気で怒っているわけじゃないけど、とにかく恥ずかしくて堪らないのだ。

「いやいや、何にせよ初めての男になれたのは嬉しい事さ♪」
「…………ばかっ」

私は照れ隠しで悠二にピタリと身体をくっつけた。

恥ずかしい。でも、気持ちよすぎて意識が飛びそう。
このまま目を閉じていたら、そのままスヤスヤと眠りにつけそうなくらい……

「おいおい、まだ挿れたばかりだぜ?……これからだろ?」

そう言って悠二は、いっそう深く陰茎を押し込んだかと思うと、
少しずつ、それを前後に出し入れするように、ゆっくりと腰を揺らしはじめた。

「あっ んんっ やぁっ ま、待って?まだ中が敏感すぎて…… はぁっ」

口を必死で閉じているのに、甘い嬌声が次々と漏れ落ちてしまう。

喘ぎ声なんて、今までこんなに出したことなかったのに。
そもそもそれが原因で、元彼と険悪になったこともあったくらいなのに。

ほんの数回、悠二に突かれただけで、こんなにも声を出してしまうだなんて、
恥ずかしさを通り越して、
なんだか私の身体がおかしくなったような気さえしてしまう。

「可愛い声出しやがって……俺を萌え死にさせる気か?」
「やっ そんなつもりじゃ んんっ はぁっ やぁっ」

なんだか、訳がわからないくらい……気持ちいい。
なんなのこれ?私の知ってるセックスとは全然違うよ?

セックスなんて正直、誰としても同じだろうと思っていた。

だってやってる事は一緒でしょ?
なのにどうして?
あまりの気持ちよさに溺れてしまいそうで、なんだか恐くなってしまう。

「あんっ ゆ、悠二っ やばいよっ すごい気持ちいいっ」
「んっ 俺もなんか、すっげぇ興奮してるみたいだ」
「ほ、ホントに?でもっ あっ で、でもっ」
「……なんだよ?」
「も、もうかれこれ10分くらいは…… んあっ し、してるよね?」
「うん?まぁ、それくらいは経ったと思うけど……」
「ど、どうしてイかないの?わ、私の身体……その……気持ち良くない?」
「……はぁ?気持ちいいに決まってんだろっ」
「……え?だって……んっ やぁっ」

不思議そうな顔で私を見る悠二。
あれ?私、何かおかしな事でも言っただろうか?

「あのなぁ、10分でって……さすがの俺もそこまで早くは……」
「え、うそ?…………10分って……早いの?」

なんだか会話が噛み合わない。

元彼と比べるなんて事、しちゃいけないとはわかっているけれど、
ひょっとして私の知ってるセックスって……違うの?



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