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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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これでいいんだ、これで……-4

「ホントゴメン!僕が、もっとハッキリ嫌だって言っていれば、臆病なゆえにこんな」

下校をしつつ、教室の件を詫びる絆。

「いいよ絆は何も悪く無い、本気で困ってると思ってあんな躊躇してんでしょ?そんな
 貴方を利用する何て、許せ無いよっ!」
「体の方は大丈夫?ホントに何処も怪我してない?」
「オラは大丈夫ダ、それよりお前さんの傷の方が心配だ」
「僕は、別に…言い寄られたけど叩かれたりとかは。」
「心の傷だよ、大好きな絵をあそこまで悪く言われて」
「……そうだね、確かにあれは傷ついたな」
「明日ーー、あの二人殺しとくからサ♪」
「やめて、何サラッと言ってるのさ」

風で、樹に咲いていた葉が抜かれ、宙に舞う。

「教室で言った事ってホント?」
「何が?」
「僕の事、影から見守るって」

自分で言った事なのに、今になって聞き返されてドキッとする。

「……そうだよ、私はそう決めたの。」
「杏」
「だってそうでしょ!?付き合いたくても私には貴方を受け入れる度胸何て無い!でも
 貴方の事は好き、幸せになって欲しい!だったら影ながら応援するしかないでしょ!」
「それは」
「今後とも私達、そういう関係で行くから、絆もそれで良いよね?」

そういうと彼は、少し目を背け思考を巡らせ。

「……そうだね。」

普段から小さい声を、より小さくそう言った。

そうだ

これでいいんだ、これで

私は何も間違って何か居ない、絶対に


次回、5話へ続く。





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