try again-1
「どうしてるかなー?」千恵の胸がキュンとする。「三年か。あっという間の気がするけど、取り戻せないよ。」少し切なくなった。そして、ゲロを履きそうなくらい旦那が嫌いであった。
火曜にまた麻実が来た。やはり綺麗に化けている。
「ママー、オッサンは今日も仕事?」玄関で麻実は、外に車が無いのを見て大声をかけた。
「今週は仕事があるみたい。上がってて。」奥から千恵の声がした。
「お邪魔するよー。」麻実は上がった。
「ちょっと待ってて、今、トイレの汲み取り来てるから。」千恵はトイレにバケツの水を流していた。
「今日も?私が来るとき良くバキュームカー来てるよね。」
「ほんとね、もうじき終わるみたいだから。」トイレからズボズボと大きな音が聞こえた。
「ごめんね、部屋中臭くなっちゃったね。窓開けなくちゃ。」そう言って窓を開けると、向こうで高校生が今日もオナニーをしていた。
「麻実、面白いもの見れるよ!」そう言ってそっと麻実を呼んだ。
「やだ、あの子やってるの?」
「毎日よ。」
「えっ、ママ毎日見てるの?」
「面白いわよー。」千恵はそう言いながらお茶を支度した。
「明日、平気?」
「いいわよ。何時?」
「お昼頃。」
「きゃっ!逝っちゃったみたい。」
「やだ、残念、見れなかった。飛んだでしょ!凄いのよあの子。」
「若いね。いいなー、毎日楽しいだろうなー。」
「何言ってんのよ、明日、彼氏連れてくる人が。」
「うん、そうね。・・・明日も暑いのかな?毎日暑いね。」
「窓締めてクーラーにしようか?まだ臭う?」
「だめよ、だってバキュームカーそこにいるもの。」千恵と麻実の会話は続いた。