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しあわせの衣擦れ
【熟女/人妻 官能小説】

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コーヒの香り-4

千恵が目を覚ますと、彼はコーヒーを淹れていた。

「おはよう。はやいのね。ごめんね、寝坊しちゃったみたい。」

「おはようございます。千恵さんよく寝てた、疲れてたんでしょ。いいよ、今コーヒー入るから。」優しい彼だった。

これからの事を二人は考えた。しかし、どれだけ考えても良い答えは見つからなかった。明日には千恵の旦那は帰って来る。この現実が二人を悩ました。楽しい時間の後のやりきれない気持ち、悔しさにも似た気持ちが胸に広がっていく、コーヒーの香りが嫌いになりそうだった。

「きっと大丈夫、あいつ馬鹿だから、変な病気をうつされててドクターストップで側に依れなくなってるから。大体、私もうヤラないし。心配しないで。」千恵の胸はムカムカした。

「うん。千恵さん無理しないで、不自然だよ。やっぱり。」彼の胸は張り裂けそうだった。

「やっぱりダメよね?旦那は適当にあしらって、千恵が好きなのはあなただけで、あなたは千恵を都合の良い女にするの。それじゃダメ?」千恵の目に涙が浮かんだ。

「うん。無理だと思う。そんなに強くなれないよ。」難しい顔で彼は答えた。話しは振り出しに戻る。こんな問答が何度も何度も繰り返された。

「今日は帰ろう。」千恵を抱き寄せ彼は言った。

「こんなに苦しいなら出会わなければ良かった。」ついに千恵は泣き出した。

二人は車に乗り、彼の家に向かった。途中の会話はほとんど無かった。



「今日はもう一晩あなたの家に泊めて?」

「うん、いいよ。」彼はつくり笑顔で答える。冷蔵庫から冷凍ピザを取り出しトースターに入れた。缶ビールとピザが二人の夕食だった。

「タバスコは?かける?」

「うん、何か私作ろうか?」千恵の力な抜けた言葉に彼は決心がついた。

「千恵さん。多分二人は運命を感じてるんだと思う。でも、それが結構残酷で受け入れられないんだ。いくら抗っても変えられない現実に向き合ってるんだね。それで、考えたんだけど、やっぱり無駄な抵抗はやめて、現実を認める。ただし、愛してる真実も否定しない。・・・・なんか、難しい事言ってるよね?要は、千恵さんの事を愛してしまったけど、千恵さんは人妻で、だからどうにも出来ないこともあって、・・・・あれ?なんかまとまらない。簡単に言うと、人妻を愛してしまった男は、潔くその彼女を諦めるべきだが、彼女の男への愛が本物ならば、愛されてる限り男は彼女を諦めない。と言う事!」

「本物。絶対に本物。誓います、絶対に本物です。だから諦めないでください、、、」また千恵は泣き出した。

「千恵さん。わかりました。明日からは何も無かった様に毎日が流れても千恵さんを諦めませんから、千恵さんも今まで通り、普通の毎日を送ってください。」

「でも、私あなたより年上で、それも結構な歳で、身体は汚れてるし、我がままで、いいこと無いよ。それでもいいの?諦めないでいてくれるの?」泣き声の千恵を抱きしめた。

「うん。諦めないから。」そう言って、彼からキスをした。舌を絡め、唇を吸い、また舌を絡める。ベッドに横たわり二人はいつまでも求め合った。彼の頬が千恵の頬に重なる、お互いが肌の感触を感じた時には千恵の中に4回目の射精を終えていた。


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