冬の記憶-3
彼のギブスが外れたのはクリスマス・イブだった。少しのリハビリをすれば、普通の生活に戻れる様になった。その日、彼が部屋に帰ると手紙が置いてあった。「大好きなダーリンへ」と書かれ、怪我の快気祝いの言葉と数日の思い出が手紙になっていた。封筒には鍵が入っていて、お手伝いさん終了を思わせた。手紙に最後に「年末年始は帰省しますか?空いていたら時間ください。千恵」とあった。しばらくして電話が鳴る。千恵からだった。
「こんばんは、手紙見てくれた?」
「はい、ありがとうございます。なんて言ったら良いのか?」
「ねぇ、空いてるの?」
「いや、まだ考えていなくて、、。」
「じゃあ、空けといてよ。」千恵は多少強引な口調で言った。
「はぁ、大丈夫だと思います。」優柔不断な返事だった。
「決まりね。今日はクリスマスでコンパニオンは稼ぎ時だから、じゃあ、行って来るね。メリークリスマス・ダーリン!」
「メリークリスマス・千恵さん、、、、、千恵さん、、あのー、、」彼の心に何かが引っかかり、電話が切れなかった。
「えっ、なーに?」
「あのー、、、、、、、あのー、千恵さん、千恵さん旦那さんとセックスするの?!」もじもじしながら思い切った質問をした。
「なにいきなり、ヤキモチ?うふっ。するわよ。セックスするわよ。しょうがないじゃない!それで答えいい?」少し怒った様な、開き直った感じで千恵が答えた。
「そうですか、、、うん。行ってらっしゃい。」彼の答えに力が抜けた。
「ごめんね、嫌な言い方だったね。本当ごめんね。あなたを怒らせるつもりはないんだけど、嫌な思いさせてるね。ごめんなさい。」千恵は謝った。
「千恵さん。今すごく逢いたい。」
「・・・・・。」千恵は電話を切った。その夜、千恵の仕事は深夜まで続いた。旦那がシーマで迎えに来る。また賭け事で負けた顔をしている。「嫌な夜だ。」千恵は思う。家に帰ると千恵は旦那の太く大きなチンコを吞み込む。旦那がイクまで腰を振り続けた。