蝉の鳴き声-2
千恵の仕事は呑み飲み屋の手伝い。手伝いと言っても、かつてはNo.1のコンパニオンであり、今でも千恵が店にいれば客が増える人気者で、慕ってくる水商売の女の子も沢山いた。今は気に入ったお店に時々手伝いとして入るだけだが、彼女がいる店の情報を必死に探す常連もいるほどだった。
来年には四十路を迎えるのに、細身の身体に豊かなバスト、持ち上がったヒップは年齢を感じさせなかった。大きな目の鋭い眼光が男達を魅了する。一度でいいから自分の女にしてみたくなってしまうのである。彼女が独身でも既婚でも関係ない、女としての色気が溢れ、むしろ『人妻』である事が周りを熱くした。
その夜も友人の小夜子の店で千恵の人気は高かった。
「千恵ママ、ちょっとトイレ行かせて。」
「あれ、早いわね、もうイッちゃうの?おしぼり用意しなくちゃね。」こんな会話は山ほどが飛び交った。
11時を過ぎ、古いシーマで飲酒運転の旦那が迎えに来た。店の裏から誰にも気づかれない様に帰る千恵、ジメジメした夜風で髪のウェーブが延びる。ムスッとした旦那の顔がパチンコで負け込んで飲んでいた事を語っていた。「面倒くさい夜か。」千恵はそう感じた。
車が家に着き、部屋の明かりが灯る。トイレの電気がつき、すぐに消える。20分後には部屋の明かりも消えた。
「なに?昼出したでしょ!また?」案の定、旦那は千恵に寄って来た。酒臭い息に、汗をかいたシャツが臭う。布団に横になった千恵の首に左手を巻き付け右手で太ももを触る。
「しゃぶってくれよ。」耳元で臭い息を吹きかけながら旦那が言う。
「お風呂入ってないじゃない、イヤよ。」
「じゃあ、これだ。」旦那はバイブレータのマッサージ機のスイッチを入れた。ブィーン、千恵の足にバイブレーターを当て、股間に向けて動かした。
「ちょっと、イヤ!」千恵は身体を起こし怒ってスイッチを切った。
「つまんねーな。」怒った口調で旦那は、右手を千恵のパンティに入れた。
「もう!頭きた!」千恵はバイブレータを掴むとスイッチを強にし、旦那の股間に押し付けた。
「うおっ、おっ」旦那が喜ぶ。千恵は仰向けの旦那に馬乗りになってブリーフの上からチンコの裏筋をバイブする、ゆっくり這わせる様に動かした。
旦那のチンコは大きくなってブリーフに納まらない、千恵ははみ出している亀頭を右手で掴み、その手を根元へ下げると、いつの間にか取り出したコンドームをするするとハメて、またがる様にして自分の中にへ挿入した。大きな一物が細身の千恵に納まるのかと思えたが、短い会陰がパンパンに引っ張られ、肛門が広がりそうに、大きく頬張って吞み込んでいた。飽きる事なく千恵は腰を振り続ける、ヌルヌルとした千恵の中で旦那は果てていった。コンドームを付けたまま翌朝まで旦那は寝てしまう、「ウンコ臭いオヤジだな!」千恵は深くため息をついて眠りに落ちていった。