3.滑落-13
奇妙な声が漏れた。
(あ……、う……)
腰がわなないた。
瀬尾悠花と会える……!
そう仕向けたのは村本自身だったが、いざこの瞬間を迎えると、悠花の声に撃ち抜かれるように腰が反応してしまった。
「それはつまり……、お、お、俺と、エ、エ、エッチするために会いに来るってことでいいんだよねっ?」
確認せずにはいられない。
「――勝手にしたらいいんじゃない?」
素っ気なく言われたが、悠花自身の声から発せられた「承諾」を聞いた瞬間、ブリーフの中で亀頭が持ち上がり、根元の方から体液が噴き出してきそうな感覚が襲ってきた。
(まだだ。出すのは今じゃないっ、我慢するんだっ……!)
村本は必死に歯をくいしばった。