人物一覧 アイウエオ順-4
*「フリーデリヒ・ローマン・フロッケンベルク(フリッツ)」(氷炎、毒姫)
ヘルマンの異母兄。
正妃の産んだ第一王子だが、一時は成人まで生きられないと言われたほど病弱だった。
ヘルマンの作った薬で体調が回復し、彼に憧れと感謝を抱くが、母がヘルマンを認めずに虐げるのを見て、完璧な彼に比べて自分が不甲斐ないせいかと、狭間で苦悩する。
明るく人好きのする性格で、音楽の高い才能をもつ。
十五代目の王となり、ウロボロスの知恵を借り国を救った善王として、後世に名を残した。
自分の死後も、ヘルマンに国を託す意味をこめ、国旗にウロボロスを加える。
シシリーナに音楽留学をしたいという、密かな希望が叶えられることはなかったが、生涯で唯一作曲した「氷炎の舞踏曲」は、フロッケンベルクの舞踏会では定番の曲となる。
*「フルール・コレット」「歌姫」
田舎に住む赤毛の少女。
歌が得意で、沼地で歌姫という悪魔に会う。
*「ヘルマン・エーベルハルト(ヘルマン・フロッケンベルク)」(氷炎、満月、毒姫、鋼、魔眼(ラストでエピソードが少し)、歌姫)
濃いグレーの髪にアイスブルーの瞳。
容姿端麗、頭脳明晰、文武両道、家事万能と、完璧を絵に描いたような錬金術師。
若い頃に氷の魔人を体内に宿し、不老不死の魔人となる。
内面は酷く冷酷で、誰も愛そうとせず、自身さえも愛さない。どんなに残酷なことでも、必要とあらば眉一つ動かさずに行う。
自分では嘘を絶対につかないと決め、それだけを唯一の誇りにしていた。
シシリーナ国で、とある女性のホムンクルスを作ったことで、人生が大きく変わる。
*「異種間交際フィロソフィア」のラインダース家やイスキェルド家、バーグレイ家にとっては先祖にあたる。
彼の遺伝子は相当に強いのか、子孫一族にはチート能力もちの美形が多く、しかも大抵は意地っ張り性格。
*「ヘルマン(子ヘル)」(氷炎)
ヘルマンが幼少期に孤独を埋めようと、魔法で作り出した自分の分身。黒髪に紺碧の瞳。ずっと子どもの姿のまま。
月光の精霊でもあり、ヘルマン以外には見えもしないし触れもしない。
書庫で作られ、そこから出ることができなかったが、書庫が取り壊されたことで開放され、ヘルマンの記憶を一時失う。
その後、瀕死のヘルマンを救うために魔物へ自分を生贄に差出し、氷の魔物としてヘルマンの中に住み続ける。
*「ベルンハルト・ドラバーグ(ベルン)」(魔眼)
赤銅色の肌に、黒い角刈り髪、黒い瞳の筋骨逞しい青年。
飛竜の里長の息子であり、竜騎士団長。バンツァーのパートナー。
とにかく熱血で、暑苦しい。国王のユハには信頼されつつ、よくからかわれている。
過去に集落の争いを止められなかった経験が、深い傷になっている。
本編後にミランダを嫁を貰い、両親は泣いて喜ぶ。
妻を溺愛して夜も幸せ……のはずだが、どっちかと言うと自分のほうが毎夜襲われているんではないかと、若干の不安。今日も愛妻の視姦が怖い。ほら、鼻血拭いてくれ。
*「ヘンゼル(ピアニスト)」(お菓子の)
霧に囲まれたお菓子の館で、死神の襲来を防ぎ続ける悪魔の少年。
ピアノで魔法の霧を発生させている。
性的にはド変態。触手大好き。
*「マグダ」(毒姫)
フロッケンベルク王家に勤める、きっぷの良いおばさん。
元はヴェルナーの乳母で、ビアンカ付きの侍女となる。
*「マウリ」(魔眼)
ストシェーダの元大臣。厳しく真面目で、規律と正義を好む。
アレシュの父王に心酔していたが失望し、自身を含め多くの人生を歪めてしまった。
恐らく、シリーズの悪役でも一・ニを争うほど嫌われ、最も悲惨な最期を遂げたキャラ。
*「マルセラ・フェリシアーノ」(異種間)
栗色の巻き毛に青い瞳をした女の子。魔法学校の優秀な生徒。
両親をゾンビテロ事件で殺され、ジークに助けられた。その後、ジークの住むアパートの隣室に、祖母と偶然に引っ越してくる。
事件から二年近く心を病み、言葉と表情を失くしていたが、ジークが自分の「英雄」と気づいたのを切っ掛けに回復しだす。
しかし、大人になった後でも完全に傷は癒えず、ショッピングモールだけは入れない。
亡き父は魔法使いで、ロクサリス貴族の息子だった。ただし、母と結婚時に勘当されているので、父方の親戚とは一切付き合いがない。
初めて会った時のジークが、赤い狼に見えたため、自分も赤いフードつきの衣服を好む。
元気で人懐こく礼儀正しいので、皆から可愛がられる。
大人になり、身長よりも胸ばかり多いに成長したのを、本人は残念だと思っているが、ジークはむしろそこがいいと思っている。
勉強熱心で、9年後の番外では、新妻として夜の営みのバリエーションを熱心に本でお勉強。
ジークが気持ち良いならご奉仕もしてみたいと思いつつ、なかなか言い出せない。