レイプ成立-1
両脚を開かせその付け根に顔を寄せると、まるで少女の名を実体化した様な儚い美しさを称えるスリットに精児の胸は高鳴る。
それはまるで精児自身が常日頃より少女に対して抱く、限りなく理想近い夢の様な存在とも言えた。
淡い色をしたスリットを拡げると、指先に温もりと微かな湿り気を感じる。
そして僅かにその位置を知る事が出来る花芯がひっそりと息づいている事を確認する。
視覚的な刺激を楽しみ終えると、次に鼻先を寄せ鼻孔奥深くまでその匂いを吸い込む。
当然少女が生きている以上その部分周辺には、少なからず排尿や発汗に伴う酸味に似た匂いが残る。
しかしそれはまるで摘みたてのコロンビア珈琲豆の様な、すっきりとした酸味でありまだ男を知らぬ少女特有の微かな甘い香りすら感じさせる。
自分でも意識しないままねっとりとした肉厚の舌先が、穢れを知らぬ美桜の浅い処女孔に伸びて行く。
初めて目にし舌先で感じ取る少女の質感に、身悶える程の悦びが精児の全身を駆け抜ける。
薄い花びら一枚一枚の形を記憶するかの様に丹念に舌先を這わせていく。
まだ膨らむ事知らぬであろう神々しい花芯を舌先で玩ぶ悦び……
いくら舌先で舐ってみても、花蜜などにじみ出てくる訳では無いが、それでも精児の舌は止まらなかった。
・・・魅惑の少女・・・
IF(もしも)……、人が生きていく上で人生には幾つもの選択肢が存在する。
当然常に正しい選択肢を選び続ける事は困難であると言える。
また同時に一見困難と思われる路が正しい選択肢と思えるが、その実は誰にも知る事が出来る筈も無い。
この時の精児には大きく分けてふたつの選択肢があった。
ひとつは自ら行為を自制し、少女が意識の無い内にこの場を離れると言う選択肢。
ふたつ目は自らの欲望に身を委ね、美桜をレイプし想いを遂げると言う選択肢。
この状況が突発的な偶然に誘発されたものである以上、本来であれば前者の選択肢を選ぶのが賢明であると思われる。
千章流行が福井美涼を計画的にレイプした状況とは異なり、いつどのタイミングで美桜の家族が帰宅し玄関ドアが開いて不思議では無いのである。
そう考えれば早々にこの場を立ち去る事が、最悪の状況下での賢明かつ正しい選択肢であると思われる。
しかし一見欲望に身を任せた愚直な行為、それが千章流行とは大きく異なった「強姦魔」を誕生させようとしていた。
「ちゅっぼっ、ちゅっぼっ、ちゅっぼ……」
可憐なまで美桜の中心に対し精児の舌先は、徐々に熱を帯び始め周囲に気を廻す余裕が無い程に、淫靡な音を立てながら吸い付く様にくちびるを重ねる。
その様はまさに激情に身を委ねた男のそれであったが、少なくても当事者である藤岡精児の頭の中では異なった計算が行われていた。
精児は思っていた……
(これは事故だ、少なくても最初からここまでする事は考えていなかった。しかしすでに起き、起こってしまい、いまなお進行中でもある。この先自分はどう行動するのが最善なのか?)
最悪の状況下欲望に身を任せつつも、精児の頭脳は繰り返し思考し自身にとって、最善且つ最良の行動を模索していた。
「ピッ、ピッ、ピッ……」
連続的な電子音が密閉された狭い空間に鳴り続ける。
それは精児が常日頃より携帯している盗撮用のデジタルカメラの電子音であった。
普段は手鏡を使い少女たちのスカートの中身を確認してから、デジタルカメラで盗撮、俗に言う逆さ撮りに望む精児であった。
その理由プロセスにおいては、精児なりの言い分考え在っての事であった。
それは盗撮、逆さ撮りと言う犯罪、危険を犯す異常それなりの見返りを欲しての事であった。
高校生はともかく中学生少女においては、スカート下にスパッツの様な物を履く事が常態化していると常日頃精児は考えていた。
それ故デジタルカメラでの盗撮前に、手鏡を忍ばせスカート内の状態を確認すると言う作業を挟んだのである。
いくら愛らしい少女のスカート内が盗撮出来たとしても、その中身がブルマやスパッツの様な物では興醒めであったのだ。
しかし今藤岡精児がデジタルカメラに収めている画像は、スカート内を盗撮し想いを馳せる少女を覆い隠す薄布一枚隔てた向こう側の世界である。
普段目にする事が叶わぬ領域が目前ある……
その興奮からか僅かに震えだす指先で、浅い膣孔を覗き込む様に押し拡げ接写を繰り返して行く。
(ピッ・ピッ・ピッ……)
再び無機質な電子音が狭い室内になり続ける。