これって…洗礼といいますか?-2
「あれ? 環ちゃん、もう足にきちゃったの?」
結月は丸い瞳を少し細めて笑って、小さく何かを唱えた。すると、あたしの体は見えない力に抱かれるように宙にふわりと浮いて。
「ああっ!! ちょっ! いやぁあ!!」
両腕が上に持ち上げられるように開かれ、激しく突起した胸が丸見えになり、M字に開かれてしまった足の付け根、すっかり濡れそぼった秘部が露になってしまった恥ずかしさに、半ば悲鳴混じりの声をあげずにはいられなかった。
「環ちゃん、嫌がってるわりには…」
「ぁああっ!! ゃあっ…ぁああっ!!」
結月はあたしの後ろから手を秘部にあて、指で肉ひだを開き、滴り落ちそうな程に溢れる淫らな蜜を指ですくって、激しく疼きをあげる敏感なあたしの芯芽に塗りつけるようにゆっくりと弧を描くように、にゅるにゅるとした指腹を動かして、
「すごいよ、環ちゃん、こんなにおっきく膨らんでる。きっと刀鬼に見られて余計に感じちゃってるんだね?」
「ちっ! ちが…ゃあっ…ん!! はあっん!!」
耳元で囁かれると、どうしても刀鬼の視線を意識してしまう。振り払うように首を左右に振り、なんとかこの恥ずかしい状態から逃れようと力を入れてみるけど、体が全く動いてくれない。
「やだやだっ!! こんな格好!! 結月! お願い! 下ろして!!」
「え〜…、やだやだ〜。だって、環ちゃん」
「ひっ――っあああっ!! やああっ!!」
下肢の芯芽を小刻みに捏ねられ責められ、胸を揉みくちゃにされ、突起を水音混じりに激しく吸われて、
「いやああっ!! ダメぇええっ!! あっ! ああっ! ぁああっ!!」
「やらしい声…かわいいなぁ…もっと刀鬼に聞かせてやろうよ」
「ぁああっ! やああっ! ぁ…ん…あっ、あっ…」
結月はそう囁き、グチョグチョに濡れたあたしの秘部の中に指を入れて、ゆっくりと出し入れしたり、奥深くをかき回して、卑猥な水音を石牢に響かせた。
イキそうでイケない。
上り詰めよう寸前で責めの手を緩められる。
もどかしい陵辱の繰り返しに、気がふれそうになって。
「ぁぁ…ん…、ゆ…結月ぃ……あた…し…もう…」
火照りきって我慢できずに淫らな蜜を滴らせ、惚けた涙目で、懇願するあたしを見つめて、
「ねえ環ぃ、…そろそろボクが欲しい?」
そう言って、ほんのりと上気した頬で、とろんとした瞳をあたしに向ける結月に、
「欲しいよぉ…結月ぃ……いっぱい…欲し…い」
あたしは、譫言のように何度も何度もそう繰り返した。だけど、
「その前に、いっぱいイカなきゃね♪」
「ぇっ―― っああああーーっ!! はぁあああんっ!!」
そう宣言すると結月は、指と舌だけで何度も何度も気が狂いそうになるほどの絶頂をあたしに与え続けた。
「ねえ刀鬼、もうそろかな?」
「ああ、ぼちぼち始めるか…」
快楽を浴びすぎて、ぐったりと力が抜けた体。
霞んだ思考の中、あたしの前にある、ひとつだった人影が2つになって。
(…もう、無理だよ、これ以上されたら…)
そろ思う心の奥では、何が起きるだろうどこか期待しているあたしを感じて、なんだか泣きたくなった。