わ-1
「金子さ・・」
「ん?」
とぎれないキスの合間にやっと聞きたい言葉を絶え絶えに出す。
「下の名前。おしえ・・・てよ」
「雅哉。俺も。真樹って呼んでいい?」
唇が触れるほどの距離でそんなことをいうもんだから
話すたびに唇が触れ合ってくすぐったい。
「ん・・・っっ」
良いよと返事をしたくて唇を開いた途端に
舌を入れられて口内を舐め尽くされた。
「真樹」
耳元でそんな風に呼ばれれば
私も両手を首にまわしてギュッと力を込める。
着ていた服を脱がされて
下着に手を入れられて敏感になっている部分を触る。
ねっとりとした感触は中指でさらにこすりつけられて
さらに濡れる。
「脱がないと。ぐちょぐちょになっちゃうね」
「んぁぁ・・・ぁああ・・・ぁぁ」
雅哉の問いかけに答える余裕なんかすでに残っていなくて
「脱がせてって言ってごらん」
「ぬが・・せ・・・」
「聞こえない。言わないと脱がせないよ。
下着がぐちょぐちょに濡れてもいいの?」
「いやぁぁっん。脱がせて」
「何を?」
「した・・・ぎ」
にやりと笑ったその顔で
息が整わない私をそのままにして
雅哉は座りなおして私の下着をゆっくりと下ろした。
そのまま下着を手にとって
クロッチ部分を私に見せつけ
「ごめん。真樹。すでにぐちょぐちょだ」
と言った後、下着のその部分を舐めた。