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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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-3


「だから悪かったって」

そんな金子さんの声でうっすらと目が覚めた。
金子さんに気付かれないように枕元の時計を目線だけで確認する。
7時半か。
電話から漏れ聞こえる声で相手が女性だと分かる。

「昨日は遅くに行くつもりだったんだけど。ごめんな。
いや。オンナじゃないって」

そこまで聞いて、布団の中に顔を突っ込んだ。

オンナじゃないって─────

その言葉が頭の中で何回も響く。
オンナじゃなかったら私はなんなのよっっ

布団の中に首を突っ込んだ動きで
私が起きている事がばれたのか
スマホを持っている手と反対の手が
私の胸をゆっくりとなぞる。

やめ・・・て。

他の女と電話しながら私の身体をさわらないで。
私の睨む目を見て
優しく笑った金子さんは
しっと人差し指を口に持って行った。

声を出すな─────

そういいながら最低の行為をする
金子さんの手を本気で振り払えない。

「分かってる。今日の昼までには行くよ」

相手の女に優しく機嫌取りする傍ら
私の上半身をゆっくりと撫でまわす。

いやぁ・・・・

頭とは裏腹に身体が彼の手を欲しくて。
身体が彼を要求する。

乳首をきゅっとつままれて
私は声を押し殺すように彼の腕にかみついた。

「いってっ。・・・いや。なんでもない」

それでも相手にごまかす雅哉を
私だけのものにしたくて雅哉のモノを口に含む。

「約束の時間までには行くから」

早々に電話を切り上げた雅哉は
私を引きずりあげて

「こら」

と笑った。

「真樹。電話してる最中にダメだろ」

女と電話してる最中に─────でしょ?

私はいきなり激しい口づけをした。






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