僕の恋人は人魚-1
1. 出会い
僕の恋人は人魚です。
ある夜、近くの海浜国立公園の中にある入り江に、夜釣りに行きました。
その夜は月が明るく照っていて、こんな夜は余りつれないなあと思いましたが、やっぱり全く引きがありません。
諦めて帰ろうと竿を上げると、凄い重みです。竿が折れるのを心配しながら慎重に上げていきますと、何と糸の先に人魚が掴まって上がってきました。
「こんばんわ」
その人魚が、口を利きました。
「こんばんわ」
私も返事をしました。
月明かりで見ると、絵で見る人魚のように長い髪をして、うりざね顔の可愛い顔をしています。
「君は奇麗だね」
僕は言いました。慌ててしまって、他になんと言っていいのか分からなかったのです。
「貴方もハンサムだわ」
人魚は言いました。
「有り難う。君は日本語が話せるの」
僕が聞きました。
「ええ、私の先祖は、日本人だって聞いたわ」
「何で人魚の先祖が日本人なの」
私が聞き返しました。
「あら、知らなかったの。人魚は人間と魚の相の子なのよ。昔、日本の漁師とお魚が恋をして、生まれたのが私の先祖なんですって」
「ふうん」
僕は、夢を見ているようでした。でも、現実に目の前に人魚がいて、僕と話しをしているのです。
その人魚は、とても奇麗な顔をしていて、一目で好きになってしまいました。
「又、逢えるかな」
「いいわ、私も貴方が好きになってしまったわ」
それから、月夜の晩には、いつも釣り具を持ってその入り江に行きました。
そして釣りをしないで、人魚とお話をしました。
人魚は、自分の名前を静江だと名乗りました。
お互いに、益々好きになってしまい、ついに抱き合って接吻をしました。
可愛い乳房を指の先で弄ると、小さな声を上げて体をくねらせます。
「静江、僕は、君と結婚したい」
ある夜、僕は堪りかねて、静江に結婚を申し込みました。
静江は、悲しい顔をしました。
「ヒロさん、それは出来ないわ。私は、陸の上では、生きていけないのよ」
申し遅れましたが、僕の名前はヒロです。
「じゃあ、どうしたらいいんだ。昔、日本の漁師と魚が子供を作ったって君が言ったじゃないか」
僕は、静江を問い詰めました。
「子供は出来るわ。ただ、人魚は人間と違って、年に一度の繁殖期にしか子供が生めないの。シーズンがあるのよ。私も、ヒロさんの子供が産みたいわ。春になったら、子供の父親になってくれる。そしたら嬉しいわ」
その夜の抱擁は今までになく激しく、舌を絡めあい、乳房を吸って、静江はオルガスムを覚えたようでした。僕も、ズボンの中に、強かに射精を繰り返し、びっしょりと濡らしてしまいました。