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僕の恋人は人魚
【ファンタジー 官能小説】

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僕の恋人は人魚-2

2.受精
 やがて、春がやってきました。
 桜の花がはらはらとこぼれるある夜、静江は次の満月の夜、受胎日を迎えるとヒロに告げました。
 ヒロは、満月になるのを待ちかねて、入り江に出かけました。
 静江は既に大きなお腹をして、肩で息をしています。
 ヒロは、静江を水から抱き上げて、桟橋の上で抱擁しました。
 熱い接吻、甘い唾に絡んだ舌と舌。
 ヒロの指も、いつもより激しく静江の乳房を愛撫します。
 ズボンの下の男根は膨れるだけ膨れて、今に弾けそうです。
「ヒロさん、もっと強く抱いて」
「そんな事したら、お腹の子が・・」
「いいの、それでいいのよ」
 ヒロが、乞われるままに両腕に力を込めると、静江はオルガスムに達して仰け反りました。
ぽちゃぽちゃぽちゃ
 静江の腹鰭の下から、卵が下の水面に零れ落ちます。
「ヒロさん、早く、早く」
 静江が、ヒロのズボンの前を外すと、隆々と勃起をした男根が飛び出しました。
 静江は巧みな指裁きで、陰茎を扱きます。
 ヒロは、男根を静江に任せて、静江の唇を吸い、乳房を吸います。
「ああぁ、静江、君が好きだ、大好きだよ」
 真っ白い天女のように細い静江の指の中で、筋を立てて怒張したヒロの陰茎が、うねっています。
 「おおぉぉぅ〜〜静江 いいよいいよ〜イキそうぅぅっ」
 ヒロの逸物が、小さな静江の指からはみだして、ビクン ビクンと波を打っています。
 亀頭の先から、精液が吹き出しました。
「おおおぉ、ヒロさん、モット強く抱いてぇ〜私のお腹を絞ってぇ」
 静江の腹鰭の下から、更に卵が滴り落ちます。その後から、ヒロの精液が追いかけるように、走り落ちていきます。

3.別れ
 ヒロの射精が済むと、静江はヒロの亀頭を口に含んで、残った精液を吸い取ります。
「ヒロさん、有り難う。きっと丈夫な赤ちゃんが産まれるわ」
「これから君はどうするの」
「今受精した卵をじっと守って暮らすのよ。人魚は人間と同じに、普通は一回に一匹しか受精しないから、その卵を選び出して、成長するまで一緒に過ごすのよ」
「又、会えるかな」
「もちろんよ、貴方はお父さんなんだから。夏が過ぎて、十五夜の夜に又ここで会いましょう。その頃には、子供も一人で泳げるようになっているわ」
「それまでは、逢えないのかな」
「寂しいけれど、駄目なの。ヒロさんは早く好いお嫁さんを見付けて、結婚して下さいな」
「君はシングルマザーで大丈夫なの」
「人魚は、皆シングルマザーなのよ。だから心配しないで。これでお別れだわ」
「次の受胎期にはどうするの」
「先ず、子供が乳離れしないと妊娠しないから、今度会った時にお話するわ」
「又、僕が父親になりたい」
「本当にそう思ってくれるの。私も、ヒロさんが好きだから、そう言ってもらえると嬉しいわ。
じゃ、ごきげんよう。さようなら」
 静江の人魚は、顔を涙でくしゃくしゃに濡らしながら、ヒロの腕を振り解くと、後を振り返り、振り返り、やがて水の底に消えて行きました。






終わり


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