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ある恋の物語
【その他 官能小説】

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ある恋の物語-2

3)
 さや子がホルヘと入れ違いに風呂に入った。
 ベッドの中で、ホルヘの心臓は相変わらず高鳴りを続け、全ての血液は心臓に集中して、ペニスは相変わらず立とうとしない。
 ペニスを指で扱いてみる。いくらか勃起を見せるが、とても挿入に耐えられる固さじゃない。
 風呂場からカタコトと桶を片づける音がして、続いてかさかさとタオルの音と共に、さや子が出てきた。
 胸から腰をバスタオルで覆ったみずみずしいさや子の裸身が、ランプシェードを通ったピンクの灯かりに浮き上がる。
 ホルヘは体をずらしてスペースを作ると、さや子を迎え入れた。
 首の下に手を入れ首を支えると、唇を合わせる。
 胸を乳房に合わせ、空いた手で乳房をまさぐる。しっとりと指に吸い付く肌。こんもりと手に収まる乳房。
 亀頭の疼きで、ペニスが力強く勃起しているのに気が付く。
(これなら大丈夫だ)
 安心をすると、益々ペニスは固さを増し、ヒクヒクと波を打ち出した。
 乳房から徐々に手を下げて、腹から下腹部に愛撫を移す。
 さや子は目を瞑って、眠ったように動かない。
 恥毛に指が触れ、そっと力を加えると、さやさやとした毛ざわりの底に、こじんまりと盛り上がった恥骨の丸みを感じる。
(未だ慣れていないから、あまり弄られるのは嫌かもしれない)
 ホルヘはそう思うと、それ以上の前戯は止めにして、さや子の内股に手を掛けて、開くように合図をした。
 さや子は素直に股を開いた。
 ホルヘは、亀頭に唾をまぶして、割れ目に誘導する。
 クリトリスの下から、割れ目に沿って滑らせるように膣口と思しきところへ亀頭を当てると、思いきって突き立てた。さや子の体が、腰を引いてずれた。
 ホルヘは、亀頭の先が既に膣口に潜ったのを感じて、さや子の肩と尻を手で押さえると、更に腰を煽った。突き立てるたびに、ペニスが徐々に侵入していくのが分かる。
(この固さ、さや子は処女だ)
 ホルヘは、ペニスに掛かる圧力が、初めて男を迎える処女の膣の感触だと分かって、興奮した。
 雁首に激しい快感が走った。
「ああ、さや子さん」
 ペニスは、未だ五分目の挿入で射精を始めてしまった。
おおぉ〜ぅ 
 何とか最後まで挿入を果たそうと焦ったが、射精を始めたペニスは、八文目に達すると固さを失い始めた。ホルヘが必死に腰を押し付ける努力も空しく、さや子の膣に抱かれたまま、萎えていった。
 暫く抱擁を続けた後、ホルヘは枕元からティッシュを取ると、そっとペニスを抜いた。

4)
 ホルヘが目を覚ますと、さや子はベッドにいない。風呂場の方から湯の跳ねる音が聞こえる。さや子が風呂を使っているらしい。
 ホルヘは、昨夜の事を思い起こした。百パーセントとは言えないが、とにかく初夜の務めは無事に果たすことが出来たと思う。
 これからは、毎晩でもあのさや子を抱くことが出来るのだと思うと、喜びが込み上げて来る。
 さや子が出ると、代わりにホルヘが風呂に入った。
 首まで湯船に浸かり、恥毛の蔭で揺らめくペニスを眺める。そっと指でつまむと、もりもりと勃起を始める。
 (ああ。今朝は元気がいいな)
 さや子の裸身が、目に浮かぶ。ペニスは、更に勃起を強める。腰を浮かすと、湯面からヘビの鎌首のように亀頭が突き出した。
 この亀頭が、さや子の割れ目から処女膜を貫いて、膣の中に潜り込んだのだ。
 (さや子は、痛かったのかな)
 射精をしながら、八分めまで挿入した瞬間が、蘇る。すっぽり根元まで入ったら、どんな気持ちが好いだろう。
 きりきりと怒張をしたペニスに水を浴びせ、垂れるのを待って風呂場を出る。
 さや子はホルヘの衣類を整理していたのか、ベッドの上にズボンやシャツを広げて座り込んでいる。
「ホルヘ、これどうしたの」
「ああ、それはおじいちゃんが死んだ時に、古いものを整理していたら出てきたお守りだよ。僕が貰っておいたんだ」
 さや子は、小さな縞模様の袋を手にしている。
 さや子は立ち上がると、鏡台の引き出しを開けた。


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