赤玉伝説-5
母親に頭が軽いと言われたが、今はそれどころでは無かった。竿之介の肉棒を弄る楽しさを覚えたお満は必死だった。
その必死なお満の顔を見ている内に、お敏は霊界の都市伝説を思い出した。
『そうじゃ!お満、そなたなら竿之介を元に戻すことができますぞ』
「ええっ、お満がですか!」
『おおそうじゃ、霊界でも色々と淫わいな話題が尽きまつせぬ。その中で赤玉から復活する方法というの聞いた事が有りまするぞ』
「おお、なんとそのような方法があるのですか?それは一体どんな方法ですか」
『それが出来るのは凄く稀な事です。霊界でもここ100年の間にそれを実際に体験した者が現れておりませぬ』
「それは何故ですか?」
『滅多に出来ぬはずです。何故ならば、普通の人には赤玉が見えませぬ。それに見える者が身近に居たとしても、赤玉が現れるのは最後の精を出してから数刻後で、ジワリジワリと肉棒を昇ってくるのです』
「なんとじれったい!」
竿之介の華々しい射精を知るお満は、数刻を掛けて出てくる赤玉にイライラした。
『肉棒の大きさによって、その出てくる刻限が異なるそうです。いつ最後の精かわからないのを数刻も待つ者はおらず、第一、赤玉の事を知る者も見える者も滅多におりませぬ。竿之介はそなたが居て幸運でした』
「どうすればいいのですか?」
『簡単ですよ。赤玉を精と一緒に元に戻せばいいのです』
「精と一緒に…。ならばその精の量は如何ほどに?」
お満は竿之介の肉棒の周りに溢れる大量の精子に目を向けた。
『睦み合い1度の精の量でいいと思います』
「睦み合い1度ですか?それはお口でいたす場合と同じでございますね」
まだ口でしか経験のないお満は、念のために確認した。
『まあ、殿方の気の張りようで多少は違うでしょうが、そう考えてよろしい。されど本来赤玉を出される方々は、大概はお歳を召されているはず。ならば1度の睦み合いでドピュウと出る回数は1回、いいとこ2回でしょう』
「なんとそんなに少ないのですか?」
お満は、竿之介が1度の射精で、7、8回続けてドピュドピュと発射するのを口に受けていたので、その量の差に驚いた。
『その通り。さらに言えば通常ならばその精の迸りは、おまんこの中に出されまする。それを肉棒に戻すとなると、指をおまんこに入れて掻き出して集めてなければなりませぬ。全部は出し切るのは無理でしょう。それを考えるにドピュウ2回分も有れば充分かと思います。まあ、これだけの量があるのです。念のために3回分くらいでいいでしょう』
「わかりました。3ドピュウ分ですね。なれど母上、ドピュウの量は初めは多くて、段々少のうなりますが、何回目のドピュウの量を基にいたしますか?」
お満は喉を直撃する1回目の激しい迸りと、それ以降の勢いが極端に違う事を言った。
『ううむ、難しい…。若い竿之介の1ドピュウ目を基とするならば無理がありますね。2ドピュウ目でどうでしょう』
「わかり申した。2ドピュウ目ですね」
お満はお敏が適当に言った言葉に素直に頷いた。そして昨日口に受けた射精量を思い出そうとして、目の前に勃起した竿之介の肉棒が有るかのように、可愛い口をあ〜んと開いた。
単純なお満は口をその状態にすると、直ぐに昨日受けた射精の感覚が口の中に蘇った。口をもごもごと動かしながら、喉に直撃を受けた後の2ドピュウ目の量を思い浮かべた。
お満は思い浮かべた2ドピュウ目の精子の量を、器状にした掌の上に吐き出す仕草を3回繰り返して、掌に集めなければいけない精子の量の見当を付けた。
量については見当が付いたが、お満にまた新たな疑問が湧き上がった。
「でも母上、どうやって精を肉棒に戻すのです?赤玉は押し込めそうですが、精は押し込むことはできませぬよ」
お満には液体を押しこむ想像が付かなかった。
『ほほほ、そなたの可愛いお口を使うのですよ、ほほほ』
艶然と笑うお敏を見て、お満は直ぐに理解してポンと手を打った。
「なるほど、その手がありますか」
全てに得心のいったお満は、早速しなやかな指を使って、竿之介の下半身をぐっしょりと濡らす精子を掌の上に集め始めた。
「1ドピュ、2ドピュ、3ドピュウっと。これくらいですか母上?」
『いいでしょう』
集めた精子の量にお敏が納得すると、お満はそれに口を付けてズズズッと啜った。
お満の口内が竿之介の精子で満たされ、栗の花のような匂いが口内を通して鼻腔を擽った。
そして、ゴクリ…
「にがああい」
なんと鼻腔を刺激された事によって、お満は口に溜まった精子を条件反射で飲みこんでしまったのだ。
そんなお満を見て、お敏は頭を抱えた。
『莫迦者、飲み込んでどういたす』
「だって、美味しいんだもん」
『なんと、殿方の精はそんなに美味なるものなのか。どれ、母にも味あわせてくれぬか』
夫の肉棒をしゃぶった経験はあったが、それは棒太郎を起こすための仕方のない行為であり、生真面目だったお敏に精飲の経験はなかった。
お敏は精子を味わうために、長屋からすーっと消えるとお満の頭の中に現れた。