シーン４-2
「じゃあ、来て」
「入れるよ」
美和はすぐに挿入に向いた体勢になると、亮太は根元に手を添えて彼女の膣口に先端を密着させ、そのまま腰を進める。
「ああんっ！」
既に一度挿入しているし、精液も放たれていたりと慣れと膣全体の温もりで挿入するだけでは亮太の感覚は鈍い。
「乱暴だった？」
「いいの、動いてみて…もっと」
コツなどまだ掴めないので、とりあえず激しくピストンする。
奥に突くほど肉襞が絡んできて掴まれるようで、姉が揺れているのと見下ろしていると、乳房が前後に揺れて刺激的だった。
「ちょっと体位変えてみる？体重もかけてこれるわよ」
「足の開き方もエロいね」
「腕は伸ばしてね。あっ、んん…」
美和がより結合感を求めて屈曲位に移行させると、亮太はより上に乗っての交尾という実感と彼女の反応が地味ながら感じている表情で膣の奥からも愛液が増す。
「あぁっ…亮、このままイケそう？」
「美和、一緒にイケない？」
「亮、これは長引くと腰に…ね」
「じゃあ、他にいい体位ない？」
「膝立ちになって、腰を掴んで…そう」
「これ安定するね」
「このまま動いて…人形を犯すみたいに」
亮太は快感がある一方で力を集中させ方や体重を分散させたりうまくできず、動く時間だけが伸びていた。
改めて体力も必要だと実感しつつ、美和がプロなので挿入し直さずできる男性上位の体位を聞き、すぐ言われたとおりにする。
彼女の腰を掴むと改めて女性のほうが骨盤の幅が広いと実感しつつ、美和が腰を浮かせながら太ももで腰を挟んできて爪先立ちになって柔軟に受け入れる。
「ああん…亮…もっとハメて！」
「美和…すごく濡れてる」
腕の力が必要でも振れることなく動けるし反っていて腰が上下しやすいし腹筋にも力が入っており、結合部から淫らな水音をさせながらピストンを早めていく。
「美和、もう出そう」
「あっあっ…イッて！あたしも…あああ！」
「くうっ！」
美和が一瞬身を固くしてオーガズムを迎えると、太腿と膣が引き締まり、亮太も快感が高まって射精した。
互いに果てると二人は脱力し、崩れるように重なったまま何度も深い息をして余韻に浸る。
「四発って結構お盛んね。一人でこれだけしたことある？」
「一回だけ」
「すごいね。二回も中出しされたから…垂れてきそう」
「拭こうか」
「流したほうが楽よ」
二人は結合を解くとベッドから離れる。
「美和ちゃんね、変わった仕事のオファー来たから…どうしようか迷ってたの。もし普通に戻れなくなる前に亮ともしとけば後悔しないと思って」
「それでそんな作品？」
二人は軽くシャワーを浴びると下着姿でお菓子を摘んでいた。
「レズ物よ、先生役は年上で美和ちゃんと凛子は生徒役。ぶっかけはないけど、ペニバンとのカラミってどうなんだろって」
「それこそ、お芝居じゃね？俺は買いたくならないけど、ギャラにはなるんだろ？」
「そうよね、あくまで見せるためのカラミだからね。相手のほうがキャリアも長いし。亮も…これからも、美和ちゃんとやりたいでしょ？」
「ああ、うん」
美和は弟と一線を越えたことで、とくにＮＧにはしていなかったが、プロとしても考えてしまう仕事もあえて受けることにした。
「この間の作品どうだった？」
「さゆり姐さんが主演って、先に言っといてくれよ。すげーじゃん、姉ちゃん」
「あの人、すごいよね。いかにも大人って感じの美人さんで、ルックスでは美和ちゃんもかなわない。あの人もレズ物はじめてなのに…リラックスして行きましょって優しいの」
「フェロモンだけじゃないんだ、人柄もいいんだ。さすが姐さんだ」
「で、何処で抜いたの？」
「姉ちゃんと凛子さんのダブルフェラと、姉ちゃんが姐さんをパイズリしてるとこ」
「それじゃ、美和ちゃんも出てる作品のためにネットで動いてね」
美和は自分の手で親バレを防ぐために新作のＤＶＤを大手古本屋で買った本に挟んで弟宛に送っていた。
亮太も理解していたようで、すぐに夜に見て次の日に感想を電話で話していた。
「これって、ネット工作員じゃないの？」
「ユーザーとして率直な意見を述べる機会よ。匿名だから、スケベだってバレないし」
亮太は電話で支持されるまま、ピンク掲示板に書き込んでいた。
美和に言われたように、態度の悪い熟女ＡＶ女優やカムバックしてからも全盛期の対応を求める元単体女優などの欠点や醜態について暴露する。
時折、無名でも抜ける女はいると素人や無名企画女優を持ち上げるカキコも行う。
常に共演とまで行かなくて美和と割と親しい上によくできたブログを立ち上げてる顔出しＮＧの女優にも好意的なコメントを書き込んでおく。
「こんな事ばっかしてたら、課題やレポートできないんだけど…」
「大丈夫よ、美和ちゃんの仲間に勉強だけはできる子いるから、代わりにやっとっくように頼んであげる」
「だけはって、刺のある言い方だな」
「だって、いい大学出たのに…面接や研修で何度もしくじってたのよ。それで、最後は女を磨いて体で勝負って…この業界に来たの」
「前に見せてくれた作品に出てた？」
「それは会ってからのお楽しみ。美和ちゃんに感謝してね」
「そのうち、俺にまでＡＶでろとか言わない？」
「馬鹿ね、男優なんて損よ！ギャラも良くないし。仕事で抜いたら、プライベートで出来ないじゃない。むしろ美和ちゃん達のマネージャーになって欲しいの。
卒業でも中退でもいいから、まず免許をとって運転手から始めて…ネットで女の子集めて美和ちゃん達がいろいろ教えこんでキカタンを育てあげて派遣する会社を作るの」
「結局引きこむのかよ」
亮太は苦笑いしつつ、そんな進路も悪く無いと思っていた。