自殺サポートサイト(3)-1
例の石畳と鉄格子に囲まれた所では、女達が器に顔を埋めていた。
美里はあれから震えおののいたまま、口を閉ざしている。
その部屋は女が3人ずつ入った檻が全部で4つ、空が2つあった。
「んん…何?なになに?!」
目を覚ました恵美は、自分のおかれた状況をすぐに飲み込めず、辺りをキョロキョロとしだした。
「ねぇ!ちょっと!」
そばで細かく震えている美里に、恵美が声をかけた。
「うん…なにこれ?!」
彩も目を覚まし、自分の状態に驚く。
しかし美里はただただ震えるだけだ。
「………」
彩と恵美は辺りを見回し、息を呑んだ。
<ガチャ>
重い扉が開き、冷たい部屋に光が差し込む。
先程とは違うメイド服の女が、ルームサービスの様に荷台を押して入って来た。
ほとんどの女達は器から離れ、“おすわり”のポーズをとる。
メイド服の女は各檻に置かれた器を回収していく。そして、その代わりにバイブレーターを置いて再び錠をかけて回った。
そして美里たちの檻にも…。
「ね、ねぇ」
恵美はそのメイドに声をかけた。
「なに?」
セミロングの茶髪をしたそのメイドは、透き通る様な声をしていた。
「ここはどこ?」
「あなたの家よ。もっとも、墓場かもしれないけど」
幼さの残るその声は、しっかりとそう告げる。
「はぁ?」
恵美は顔をしかめた。
「どうでもいいから、これとって!」
彩もやや声を荒げ後ろ手に拘束された手をバタバタさせた。
「あんたも何か言いなさいよ」
美里は依然として震えている。
「もぅ!帰らして!」
恵美と彩は口々に喚き散らした。
「何言ってるの?あなたたち、世間では死んだことになってるのに」
メイド服の女はクスリと笑い身を翻した。
「遺書、覚えてるでしょ?諦めなさい。ここを墓場にするのも住家にするのも、あなたたちの態度次第なんだから」
メイド服の女が檻に錠をかける。
「私も数ヵ月前はここに入ってたわ。今思うと反抗的だったのがバカみたい」
メイド服の女は手をパンパンと二回叩いた。
途端に美里たちの周りの檻の女達がバイブを手に取り、それぞれの性感帯にあてがった。
石畳の空間に女の嬌声が響き渡る。
「早く自由になりたければ、ご主人様に素直に従うのね。ま、理性を保てたらの話だけど」
メイド服の女は再びクスリと笑みを浮かべると、女一人を引き連れその場をあとにした。
「なに…何なの一体…」
恵美と彩はしばらく声を出せなかった。
浩二は全裸の和子の首輪に鎖を繋ぎ、部屋の中を連れ回していた。
和子は素直に浩二の後を四つん這いで這う。アナルでは細いバイブが蠢き、先端にはフサフサしたものがついていた。
「失礼します」
先程のメイドが女をつれて入って来た。
「ほら、お願いしなさい」
メイド服の女が何かを促している。
連れられて来た女は、貞操帯の様なもののみを身に着けていた。それはピタッと肌にフィットし、数字が書かれた錠がついている。