瑠璃色の蝶-7
まんまと、先生の思惑通りになってしまったらしい。
私の方法、真似しないでよね。
笑ってしまう。
私は、生かされてしまった。
腐った侭、生かされてしまった。
下から聞こえる女の叫び声を余所に、私は力無く、ソファに横たわった。
そうだ。ここでいつも、先生が抱き占めてくれるのを待っていたンだっけ。
先生の心に、私が深く刻まれるその時を、思っていたンだっけ。
死んだあの蝶を眺めながら。
瑠璃色の蝶の、死を思いながら。
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