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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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「希望ちゃん、俺が協力しようか?」

ギクッとしてゆっくりと振り向くと経営管理の山田さんがいた。
経営管理はこの階じゃないのに。この人こんなところで何してんの!

「な、何のことでしょう?」
「か・れ・し・の・ふ・り♪俺でよかったら」
「何の事だかさっぱり・・・」
と言いながら給湯室から逃げようとしたら

「今からは見つからないと思うよ?」
といいだした。
「・・・・どこから聞いてたんですか?」
「さぁ?」
「ご迷惑をかけてもなんですから」

山田さんはグイッと私を引きよせ耳元で囁いた。
「常務のお眼鏡にかなう男を見つけるの、大変なんじゃないの?」
「・・・・なっっ!」

なに!そこまで聞いたの?
それにしては・・・

「驚かないんですね?」
「経管ですから?」

「へぇ・・・経営管理って人事部の社員も知らないような事を
知ってるんですか?」
「たまにね」

この男・・・

「どうする?」

ここでお願いしなかったとして。
私は今から見つけられるだろうか?

「・・・・・お願いします」

本当は社内の人間に頼むのは気が進まなかったけど
もう背に腹は代えられない!

お願いするしかない。

「ラジャー。今日打ち合わせしようか?6時にエントランスで」
「経管が6時に終わるんですか?」

イヤミっぽく聞いた私の顎をクイッとあげて
チュッと軽くキスをした。

ちょっとっっここ会社っ!

「終わらせるよ。恋人のためだから」

耳元で囁いて頭の上をぽんと叩いた。








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