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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈哀肉獣・喜多川景子〉-5

『ウフッ……綺麗な牝って唾まで美味しいのねえ?』

「ッ!!!」


吐きかけた唾を舐めるタムルを見て、景子の口元は動揺に歪んだ……それでも気圧されまいと再び唾を吐きかけたが、やはりタムルの表情はイヤラしい笑顔を湛えたままだ。


『……気に入ったわ……大好き』

「やッ…やめろッ!!はな…離せえ!!!」


タムルの目配せで部下達は動き、景子の上半身を縛り上げる縄を四方から掴んで棒立ちにさせた。
そしてタムルは景子の前にしゃがみ、嫌悪感に震える頬を両手で包むと、指を広げて髪をたくし上げていった。


「な…何よ…ッ!!この……触るんじゃないわよ!!!」


タムルの掌を拒絶して、景子は顔を逸らして叫んだ。
弱みを見せまいと努めて冷静に、そして高圧的に怒気を込めている。
その様をタムルは微笑みながら見下ろし、執拗に髪を掻き上げていく……。


「や…やめろぉッ!!離し…なさいよぉ!!!」


威勢のいい台詞を叫んではいるが、その威圧だけで怯むタムルではない。
遠慮を知らぬ手はガシガシと髪を掻き上げ、自慢の美しい髪は丁髷(ちょんまげ)のように束ねて握られた。


「私の髪ッ!!は…離せぇ!!!」


いくら頭を振り乱そうが、強力な握力はそれを離しはしない。
左手で髪は握られ、そして右手に握られた細い麻縄に、髪は頭頂部に結わえられて束ねられた。


『羨ましいくらいに綺麗な髪ねえ?ウフフ……』


タムルは目を細めて景子の束ね髪を見つめ、冷静さを失い始めて振り乱される頭部を気にする様子もない。
束ねられた髪を折り返し、再び頭頂部の麻縄と一緒に結わえると、景子の頭の天辺には髪の輪が作られた。


『やだ可愛い……でも、まだ完成じゃないんだからね?』

「やめろよッ!!な…何すんだよッ!!私の…私の髪があッ!!!」


タムルは髪の輪を小さく窄める為に根元から麻縄を巻き付け、その縮まった輪の中に縄を通した。
自慢の髪は頭頂部に纏められ、薄汚い麻縄と同化した……もう、その髪自体が、景子の頭部を捉える為の手綱と化したのだ……。


「な…何よ?このッ…ふざけるなよぉ!!!」


部下達は麻縄と同化した髪を掴み、後ろへと引き倒して海老反りにさせた。
勿論、腰を傷めないよう、上半身への緊縛に用いられた麻縄を左右から掴み、支える事も忘れてはいない。


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