第6章 狂宴-23
「さぁ、俺を受け入れるんだ」
亀頭を彼女の中に押し入れ、熱い肉襞に包まれると、めくるめく歓喜の瞬間が訪れた。
「うぐっ、んぅ〜〜っ!」
身体の中に異物が押し込まれ、全身に電気が駆け巡る。熱い泥土でもがくような感覚の中、膣に走る灼熱の痛みと脳裏を突き抜ける刺激に、言葉にならない悲鳴がこぼれる。口に詰め物をされ呼吸もままならず、頭の芯までクラクラする。
”痛っ!‥やっ、嫌ぁ!”
感情が迸り混乱と興奮の極地にありながら、夢中で下腹に目を向けると、陰部に腰があてがわれ、男の陽根が貫いていた。恐怖と絶望にさらされながらも、再び激しい痛みに見舞われ、何も考えられなくなってしまう。
「んぅ〜!んぅっ、んぅっ、んっ、んぐ〜〜っ!」
そうでなくても無理矢理太いものをねじ込まれているのに、中で動かれ、経験したことのない痛みに襲われる。私の中に侵入したものは、さらに奥深くへ進み、そのたびに心臓がせり出す様な昂ぶりを感じる。耐え難い痛みから逃れるべく、知らず身を揺すってしまい、それが男の動きに合わせてしまっている。
「お‥、おはぁ‥おおぉ‥、いいぞぉ‥」
涙でかすむ視界の向こうで、獲物を貪る肉食動物の様な凶暴さと浅ましさを浮かべ、男が呻き続けている。私の視線に気づくと、狂気に彩られた笑みを、ぐっと近づけてくる。
「どうだ男の味は。俺なしじゃいられないようにしてやるぜ」
返事など期待してなかったのか、腰を大きく突き上げられ、仰け反ってしまう。そこからまた身体の中をこすられ、痛みと屈辱に耐えねばならなかった。
私は今犯されている。その思いがどうしようもない絶望を招き、抵抗の気力を奪っていく。綾小路家の矜持を奮い立たせようにも、秘所を貫かれる痛みの前では強がりにもならなかった。でも、目の前で玩具の様に犯されていった先生や報道部の女の子達の為にも負けちゃいけない、と最後の気力にすがろうとするも、淫猥に歪んだ彼女達の表情が脳裏に浮かび、心を惑わせる。
‥ちゅる
身体の中で何かが緩む様な感覚に、焦りを覚える。男が射精したのではない。自分の身体の奥底から込み上げてくるような感覚。それが何なのかはもちろんわかっていた。
初めてその感覚を知ったのは、中学に入って間もない頃。性を意識して自慰に陥った後、私ははしたなさと罪悪感でいっぱいだった。その後は生理的な処理と割り切っていたが、感情を律しきれず、自分の欲望に負けているようで背徳感がついて回った。何より、その気持ち良い感覚に溺れてしまう自分が怖かったのだ。
「ふむぅ〜っ!ふっ、ふぅんっ!」