タロ-7
彼女は気を失ってしまったのか、ピクリとも動かない。
便器の中に収まった彼女の頭部は横を向き、嘔吐物まみれの髪の分かれ目から横顔が覗いている。
彼女の口は半開きになり、舌がはみ出している。うっすら開いた瞼からは、わずかに白目が見えた。
タロの巨躯と小便器に挟まれ、押し潰されそうになっていた彼女の体から退くと、半分挿入したままになっていた肉棒をグイッと引き抜いた。
すっかり充血して腫れてしまっているラビアが左右にめくれ返り、膣壁がペニスにからみついたまま、ニュルリとひり出てくる。
ギュポン!と音がして、肉棒が膣口から抜け出ると、膣壁はようやくペニスを放し、中へ引き戻された。
途端に、ビュルルッと精液が吹き出し、ビシャビシャと床を濡らした。
溜まったものをすっかり吐き出したかのように清々しさを感じているのか、あるいは久しぶりに牝を抱いた満足感からか、タロは何を探すでもなく、しばらくトイレ内をうろうろと歩き回った。
やがて、思い出したかのようにトイレの入り口へ向かい、首を出して外を眺めてみた。
この建物を囲むフェンスの内は、手入れされないまま雑草が背高く生い茂り、中が見えづらくなっている。
フェンスの外は、灌木が生い茂り、遊歩道も離れていて、人が近づいてくることはまず無い。
それでも遠くに、ちらほらと公園へ遊びに来た人間どもの行き来する姿が見受けられた。
もちろん、王様気取りでいる飼い主の姿は、見当たらない。
タロは外へ出ると、バケツに溜まっている雨水を見つけて近寄り、長い舌で水をからめ取るようにして喉を潤した。
そして大きく背伸びをすると、草むらの中へごろりと横になり、暫く安眠を貪った。
――あれから小一時間ほど眠っただろうか。
再び体に力が漲り始めたタロは、ゆっくり立ち上がると、るりときびすを返して再びトイレの中へと帰って行った。
さあ、第二ラウンドの始まりだ。
タロは、もたれかかるように小便器に突っ伏して床に座り込んでいる放心状態の真奈美に向かって近付いていった。
彼女はようやく意識を取り戻しはしたものの、長時間緊張と苦痛に耐えながら全身をこわばらせていたせいで、足腰が立たないほど疲れ切っていた。
タロは、威圧感を放ちながら、再び股間を膨らませてノシノシと真奈美に近づいていく。
そして彼女のすぐ隣に立つと、鼻先で彼女の尻を押し上げ、四つ這いの姿勢を取るよう促した。
「お、お願いです……」
彼女は、タロに向かって人の言葉を投げかけた。しかし当然ながら犬であるタロには、理解できるはずもない。
「これ以上犯られたら……あたし……変になっちゃう……いえ、死んでしまいそうです」
ところが言葉とはうらはらに、その牝の潤んだ瞳や上気した肌は、先ほどまで恐怖に慄いていた同じ牝とは思えない。
いやいや上げた彼女の両尻の間からは、先ほど注入したタロの白濁した精液に混じって、何やら透明な粘液が糸を引いて垂れているではないか。
この牝は、自分の立派な一物で嬲られ、蹂躙されたことに喜びを感じているのだ。
――タロはそう確信すると、鼻先を彼女の股間に潜り込ませ、強引にぐいと突き上げ、四つ這いの姿勢にさせた。
そしてペシャ、ペシャと、股間を溢れる蜜液を、鼻先でぬぐい取り、や舌先で舐めすすり、そのツンと酸味のある香りと味を楽しんだ。
「んんっ!……んくっ、 んんっ……んああ!」
意思に反して、真奈美の口からは何とも悩ましい、艶のある声が噴き出した。
(えっ、そんな!? 私の体、どうなっちゃったの……? 恥ずかしいとこ舐められて、体がゾクゾクって感じてる……?)
ざらつくヌメヌメした太いタロの舌が、ペチャペチャと真奈美の股間の中心を往復しながら舐め取っていく。
滾々と涌き続ける泉のごとく、彼女の秘部からは蜜液が溢れ出ているのだ。
「んあっ! ああ……そこはっ、あはあん……」
真奈美は先ほどとは打って変わって、タロの舌技に嬲られ、じんじんと淫らな快感を覚え、そこに禁断の快楽に目覚めようとしている自分がいることに気付いた。
先ほど、タロの極太の怒棒をねじ込まれ、かき回された真奈美の蜜壺は赤く充血し、捲れあがったラビアはアワビのように波打ち、パックリと口を開けている。
興奮したせいかクリトリスは大豆より大きく勃起し、包皮がつるりと剝けている。
膣壁の一部は、膣口からぺろりと出した舌のように飛び出していた。