『ネガイゴト』-1
夜、お風呂上がり。私には寝る前、必ずすることがある。それは夜の空を見上げること。ココは都会だから、星よりも外灯が多いの。
でもその明るさに負けないように、一生懸命輝こうとしてる星がすごくキレイに思えて、お風呂上がりの火照った体を窓にくっつけて見とれてしまうの。
この星をみながらいつも考えること。
工藤くん、この空みているかなぁ…?
どこまでも続く空だから、きみと少しだけつながっているような気がするの。
君と接点がなくても、空だけはずっとつながっているから…
今この時、同じ時間に君が空をみているとは限らないけどわずかな可能性はあるわけだから。。。
君にもっと近づきたい
そう思っていたら温かかった体の熱を窓ガラスに奪われて体はとっくに冷えていた
明日はもっと、工藤くんと仲良くなれますように。。。
そう願ってカーテンを閉める。
冷えきってしまった体をあたためるように、ふとんに包まってあなたの優しい笑顔を思い浮べるの。
……明日はもっと工藤くんと仲良くなれますように。。。
今度は小さく呟いて目を瞑った。