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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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告白......-5

「なぁ....お前あれは反則だろ!」
「何が?」
「滅茶苦茶綺麗じゃないか!」
俺はあえてその事にふれずに
「今日、家に来ないか?」
亜梨紗を誘った。
「いい....のか?」
「いいから誘ってるんだろ!」
俺が照れくさそうに言うと
「行くに決まってるだろ!」
こんな時は"甘え"モードに突入して欲しいのだが、こういう亜梨紗も好きなのでそのままにしておく事にした。
「ちょっとコンビニに寄ってくる!」
近くのコンビニに行こうとした亜梨紗に
「えっ?何で?」
思わず聞いてしまった。
「女の子にはそれなりの準備が必要なの!」
亜梨紗は笑顔でそう言ってコンビニに入って行った。もしかしたら、無粋な事を聞いてしまったのかと少し反省した。

「そういう事でよろしく!」
亜梨紗はコンビニから電話しながら出て来た。
「お待たせ!今日、瑞希と隼人君と四人で泊まる事になったから!」
「えっ!?」
「なんて顔してるんだよ!アリバイ工作だよ!」
「アリバイ工作?」
「あたりまえだろ!アタシは親と一緒なんだ!彼氏の部屋に泊まるなんて言えないだろ!だから瑞希に頼んだんだよ!そしたら瑞希もデート中で....で、お前の部屋に四人で泊まる事になったから!」
「うんわかった....」
その後すぐに亜梨紗は家に電話して俺の部屋に泊まる事を伝えた。もちろん四人で泊まる事を強調して....

「純兄ちゃん....ちょっといいかな?」
マンションに入った所で笑美ちゃんに声をかけられた。
「あっ!アタシ先に行ってる!」
そう言う亜梨紗に
「あっ!カギ!」
亜梨紗にカギを渡して
「俺の部屋覚えてる?」
「ああ....それじゃ....」
「うん....」
亜梨紗はカギを受け取って歩いて行った。
「何?笑美ちゃん?」
俺は向き直って笑美ちゃんを見つめた。
「純兄ちゃん....これ受け取って!」
笑美ちゃんは綺麗にラッピングされた小箱を差し出した。
「今日..バレンタインだから....」
「ゴメン....俺....」
「いいの....わかっているから....純兄ちゃんにとって私は妹のようなモノで....恋愛の対象じゃないって....だけどね....私は純兄ちゃんが好きなの....だからこれだけは受け取って....」
「ゴメン....ありがとう......」
俺はチョコを受け取ってすぐに笑美ちゃんに背を向けて歩き出した。
「わかっていたけど....モテるんだな!お前は....」柱の陰に隠れていた亜梨紗に声をかけられた。
「亜梨紗?部屋に行ったんじゃ......」
「悪いかよ!心配になって聞いてちゃ悪いかよ!」
「いや......」
俺は亜梨紗の頭を胸に抱き寄せた。
「心配するな!俺はお前しか見てないから....」
「うん....」
亜梨紗は俺の一言で"甘え"モードに入ったみたいで、すぐに腕を組んできて体を寄せてきた。エレベーターを待つ間ずっとそうだった。エレベーターに乗ってしまえば、二人きりの個室....亜梨紗はキスを求めてきて、俺もそれに応えた。
エレベーターを降り、部屋まで歩く時間、そして鍵を開けるのももどかしく、部屋に入り扉を閉めてすぐに亜梨紗にキスした。
「チュパッ....チュパッ....チュパッ....」
啄むようなキスを繰り返してから舌を絡めていった。
「んんっ....んっ....んっ....んんっ....愛してる....亜梨紗....愛してる....」
「んんっ....私も愛してるよ....純....」
亜梨紗を抱きしめていた手を胸に移動させた時
「ここで?焦らないで....時間はたくさんあるんだから....」
「ゴメン....」
俺は亜梨紗を中に入れた。


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