第5章 教育-15
ようやく顔から手をどけると、どら息子はソファに倒れ込むよう腰を下ろす。さも満足いったような顔で身を預け、股間のものはだらりと垂れ下がっていた。対照的にインテリ眼鏡の方は、四つん這いのまま荒い息を吐いている。そんな彼女に優しい言葉をかけるでもなく、残った二人は屹立した股間のものを彼女の顔に突き出した。
「早紀ちゃんさ〜、お疲れのところ悪いんだけどさ〜‥」
「へへっ、俺達にもサービスしてくれよ」
焦燥のあまり、あたしは叫び出しそうになるのを堪えなきゃならなかった。女の子にこんなひどいことをさせて、何の罪悪感も覚えてない男達に、言葉では言い表せないほどの憤りを覚えていた。それなのにあたしは売春組織の証拠をつかむためとはいえ、その痴態を隠れてビデオに撮ってるなんて、一体何をやってるのだろう。
のろのろとインテリ眼鏡が、坊ちゃんの男性器を咥えこむのを、あたしは屈辱の思いで見ていた。この事件がどういう解決を見せるにしても、この男達は絶対に許さない。そう念じながら、心を鬼にしてビデオを向けた。
「うはっ、すっげ!早紀ちゃん、早紀ちゃん、うわっ、早紀ちゃん、すごいよ、すごいよ〜!」
馴れ馴れしくインテリ眼鏡の名前を連呼しながら、坊ちゃんはいきなり呻き始めた。やっていることはどら息子の時と変わらないのに、彼はいきなり限界を迎えたようだった。
うっと呻いて、早々に達してしまった坊っちゃんは、気持ち良さげにうずくまってしまう。そんな彼を早漏野郎と罵り、今度は狐顔がインテリ眼鏡の髪をつかんで、無理矢理口に含ませる。逆らうことを知らない彼女は、狐顔にもご奉仕を始めた。
坊ちゃんと違って、狐顔はタフなようだった。三人目とあって、疲れの見えるインテリ眼鏡はそれでも真摯に技巧をこらし、男の快楽を引き出そうとするが、狐顔はなかなか達しようとしない。
「ふ〜、堪んねえな、その上目づかい。そそられるぜ」
「どれ、俺も手伝ってやるよ」
狐顔との行為を眺めていたどら息子は、跪いて奉仕に励むインテリ眼鏡の後ろに回り込むと、お尻から女の子の大事なところに指を突き入れた。
「んふぅ!」
それまで、黙々と行為に励んでいたインテリ眼鏡の目が、大きく見開かれる。指は女の子の敏感な部分を責めているようで、黒いソックスに包まれた足の上で、白いヒップが妖しく揺れ動く。その責めに反応するように、彼女は狂ったように男の股間に貪りつく。じゅぽじゅぽと言う音とぐちゅぐちゅと言う音が生々しく、激しさを増した行為に、ついに狐顔も限界を迎えた。
「おわっ‥、やっべ、イくっ!」
言葉も終わらぬうちに狐顔は身を引くと、彼女の口から一物が飛び出し、白濁した液体が勢い良く迸る。それは抜け出た拍子に空中で鮮やかな孤を描き、飛び散った一部がインテリ眼鏡の髪にかかる。