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どこにでもある ただ ちいさなおはなし
【ファンタジー 恋愛小説】

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どこにでもある ただ ちいさなおはなし1-25

各国の見張りは大騒ぎになった。
もうずっと辿り着けない島が突然金色に光りあっという間に国に変わっていく。

「俺は今、夢を見ているのか。それとも奇跡なのか」

兵士の一人が呟く。
皆呆然とそれを見続け誰一人として動く者は居なかった。

「ほ、報告」

が、それは下っ端の兵士の一言で破られる。
まるでドラを耳元で鳴らされたようにはっとする兵士達。
それぞれの方法で本国への報告をし始める。
それは妖精であったり、精霊であったり、また、鳥であったり。

方法は様々だが確実に翌朝までにそれぞれの国の代表に伝わるだろう。


もちろん、その島に近い国の住民も騒ぐ物音で目が覚め、国が出来たのを知った。
世界の一大事にあっという間に次から次へと噂になり、1週間後には知らない者はいない程だった。




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