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どこにでもある ただ ちいさなおはなし
【ファンタジー 恋愛小説】

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どこにでもある ただ ちいさなおはなし1-17

「あの時全てが終わったんじゃなかったのかい」

小さなテーブルを挟んでジャックと座るマイラが彼の容姿をまじまじと見ながら言う。
顔の七割ほどに広がる薄い緑の鱗、手足には長い爪と水掻き。
全体的にうっすらとエメラルドグリーンの体。

ジャックがマイラの手を取る。二人はテーブルの上で手を握り合う形になった。

「私たちが目覚めたって事はあの子たちも何処かにいるんだろう?」

ジャックが深く頷く。マイラの顔が一瞬曇り大きなため息をついた。

「じゃあ、探しに行かないとね」




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