第4章 会合-30
「‥はい、直哉様の仰る通りに致します」
女の濡れそぼったパンティを引き下げると、匂い立つ秘部は既に男を受け入れる準備が整っていた。両手で太ももを抱えて伸しかかり、期待と怯えの入り混じった瞳を覗き込む。興奮に弾む息がかかり、それがますます欲情を募らせる。
「ふふっ、わかってるのか、お前はこれから仲間を裏切るんだぞ」
「‥あぁ‥お二人ともかけがえのない親友ですが、直哉様の為なら‥、よ、喜んで‥、はぁ‥裏切りますわ‥」
そうだ、たとえどんな関係であろうと、俺の言葉は絶対だ。こいつはもう身も心も俺のものなのだ。
「いいだろう、ならばご褒美をくれてやろう!」
「ひぃっ‥んぅっ!」
嗜虐心に胸を奮い立たせ、俺は腰を割り入れた。狭い膣内を無理矢理押し広げていく感触、処女を征服する悦びを堪能しながら、女の顔が苦痛に歪む様を見下ろす。苦しげ息を吐くも、目には狂ったような輝きが現れ、腰をひくつかせる。
「あっ、ぐぅ‥」
グイッと、一振り腰を入れるや、女の口から苦鳴が漏れる。続いてもう一振り入れると、俺の動きに合わせるように腰を動かす。そこからリズミカルに腰を揺らすと、女の身体もそれに応え始める。猛った一物が彼女の中を掻きまわす度、痛がりながらも女が昂ぶっていくのが分かる。
いよいよ紫織さんを、あの綾小路家の姫君にして、理想の女を俺のものに。その考えを巡らしながら夢中で腰をふるう。白い頬は朱に染まり、官能の虜となった美貌が紫織さんの顔をだぶって見える。あの夢見まで見た身体を、もうすぐ俺のものに。そう考えるだけで欲望は際限なく膨らんでいく。
そうだ、彼女こそ俺に相応しい女。全てを手に入れるために、紫織さんを俺のものにするのだ!
「あっ、あんっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あっあっああっ〜!」
さすがにセックスの最中に、他の女のことを考えるのは罪なのか。他所事を考えながら腰を振りたくっていた為、女が絶頂に達するタイミングに気づくのが遅れてしまった。膣が痙攣するかのように一物を咥えこんだかと思うと、こちらが放つ間もなく愛液が迸り、快楽の極みに達してしまう。
散々身体を弄んだせいで、彼女はイクのが早かった。力を失った身体がくず折れ、タイミングを逸した俺は、やむなく猛ったままの一物を女の中から引き抜く。まだまだ元気な息子は、熱い迸りを求めていた。
このまま無理矢理第二ラウンドに突入しようとも考えたが、ソファを汚す赤い染みに目を留める。指先にそれを拭いとり、征服の証を女の鼻先に近づけてやる。
「どうだ、お前の初めての証だぞ」
悪戯心からやったことだが、ぎょっとさせられたのは俺の方だった。虚ろに眺めていた女の瞳に生気が宿ると、セックスの時より官能的で、どこかぞっとするような表情を浮かべ、妖しく口元を綻ばせる。